おいしいものには理由がある

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 35
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002701

作品紹介・あらすじ

和食が世界遺産に制定され、日本料理はここ十年余りの世界的な流行になった。外国の料理人の多くも関心を持って、誰もがそれを理解しようとしている。しかし、当の日本人の多くは日本料理を意識することすらなくなってきているのではないか。そこで、日本の食を支えている食材の生産者や職人を、作家であり料理人である著者が訪れて、私たち日本人が実は知らない日本の“食”を紹介する。自らの仕事に誇りと情熱を持ち、それに打ち込む姿は我々日本人が誇るべきものであり、それが我々の食文化を守っていることがよくわかる。作家ならではの筆致と、料理人ならではの視点をもつ著者ならではの文章には他を寄せ付けない力強さがある。ダイヤモンドオンラインの連載『ニッポン 食の遺餐探訪』に加筆・再構成。

感想・レビュー・書評

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  • 『アクアノートとクラゲの涙 』を思い出して、そこからこういう本があるんだと知り、軽い気持ちで借りてみました。

    山から始まる自然の循環によって、私たちは生きてこられて、その恵みをいただいていることを忘れてはいけないのだ自然にと教えてもらった気がします。

    卵  茨城県 魚住農園
    納豆 群馬県 下仁田納豆
    醬油 群馬県 有田屋
    醬油 小豆島 ヤマロク醬油
    潮鰹 西伊豆 カネサ鰹節商店
    鰹節 焼津  新丸正
    昆布 福井県 奥井海生堂
    牡蠣 宮城県 奥松島水産
    海苔 宮城県 アイザワ水産
    佃煮 東京都 遠忠食品
    短角牛 岩手県 柿木畜産
    鶏肉 宮城県 黒岩牧場
    牛乳 岩手県 なかほら牧場
    ウスターソース 浜松 鳥居食品
    マヨネーズ 埼玉県 ななくさの郷  

    「これは牛の母乳、本来は牛の子どもが飲むもの。私らはそれを分けてもらっているだけなんです。そういう気持ちになれば、コーラよりも安くは売りたくないだろって。それだけの話ですよ」(192ページ)
    この本の持つ熱さと気迫。それは作り手の誠と誇り。もう心にズシンと響くものを感じて言葉が出なかった。

    もし私が書店員だったら、この本を売り出したい。もっと存在を知られてもいいのでは…。目立たないけど、読み物としても面白く超が付く良書。森の循環を知るために『森と日本人の1500年 』(平凡社新書)と一緒に読んだ。

  • 食への不安が取り沙汰され、「昔はよかった」「日本の食の現状は暗い」なんてイメージが取り巻く昨今、それでも日本の食は確かに向上しているのだ。
    卵、納豆、醤油、鰹節、昆布、牡蠣、海苔、肉、ソース、マヨネーズ……
    料理人でもある著者が、しっかりと食に向き合っている丁寧な生産者の姿を伝える一冊。
    こだわり続けている生産者の姿勢にはいっそ尊さを感じた。

  • とにかく目からウロコで、食べると言うこと自体を見直してしまったくらい。大切に手元に置いて、なんども読み直したい。

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著者プロフィール

樋口 直哉 1981年、東京生まれ。作家、フランス料理の料理人としても知られる。2005年、「さよなら アメリカ」で第48回群像新人文学賞受賞。同作で第133回芥川龍之介賞候補。2014年小説『大人ドロップ』が映画化され話題となった。その他の著書に『月とアルマジロ』『スープの国のお姫様』『キッチン戦争』などがある。また、小説以外にも新書『長寿の献立帖 あの人は何を食べてきたのか 』『おいしいものには理由がある』がある。

「2018年 『星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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