- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044002817
作品紹介・あらすじ
大都会のビル群の下、眠りつづける無数の骨。考古学者によって掘り起こされた「古人骨」は、かつてこの町に暮らした近世人の姿をいきいきと物語る。町人か侍か。病死か、事故死か、はたまた人柱か。銭や爪、入れ歯など副葬品の意味とは――? けがや流行り病、食事や性生活、衛生状態や老後の暮らしまで、文献に残らない歴史を、科学の力で解き明かす。人骨をみると「わくわくする」という著者が手まねきする、都市古病理学への招待。
*単行本『八百八町に骨が舞う 人骨から解く病気と社会』に加筆、改題し、文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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骨つながりの谷畑先生のご著書!
将軍家と町民の頭蓋骨の違いとか、興味深い話題満載でした。
私のはサイン入りですよ(^^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:213.6A/Ta87h//K
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骨考古学、古病理学の専門家による、江戸時代の墓とロンドンの墓から出てきた骨を調べ分析し、当時の人々の生活を読み解く内容。骨に残る病変や組成分析から、当時の人の栄養状態までわかるようになっているのが面白い。
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骨という物的証拠を通して、当時の生活風景や病気はもちろん、習慣、社会、環境に科学的にアプローチする。骨に残る痕跡には、文献だけでは得られない情報が豊富に詰まっており、それらの検証から遠い過去が身近に感じられもした。江戸時代を中心に見るが、ロンドンやNYの遺跡の話も対比として興味深かった。