自閉症のうた

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002831

作品紹介・あらすじ

命というものは
つなぐものではなく
完結するものだ――

『自閉症の僕が跳びはねる理由』の東田直樹、書き下ろし最新刊!
NHKドキュメンタリーで執筆風景が放送された短編小説「自閉症のうた」も収録。


「命のバトン」という言葉があるが、これは命をつないで生きることを意味しているのだろうか。
僕は、命というものは大切だからこそ、つなぐものではなく、完結するものだと考えている。
……
他の人がバトンをつないでくれるという意見もあるだろう。
でも、それなら「命は完結する」でいいと思う。
それぞれの人生を完結させることでしか、人は前に進めないのではないだろうか。
――「アイルランドへ」より

(目次)
はじめに
アイルランドへ
僕たちにとっての「言葉」――作家デイヴィッド・ミッチェルとの対話
自閉症のうた

おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 短編を中心に読んだ。
    「自閉症のうた」素晴らしい話だった。
    主人公の加奈子を通して、東田さんの思考が投影されており、読んでいて新鮮だった。
    病室の壁に掛けてある折り紙の蝶。それをみて、空想の世界で蝶とたわむれるという想像力がすごい。

    東田さんの文章を読んでいると、様々な葛藤の中でも必死に生きている想いがひしひしと伝わってくる。勇気をもらえる。

  • 物語「自閉症のうた」は重度の自閉症を抱える少女「加奈子」の葛藤と成長を描いた物語だった。

    物語前半は、加奈子が暴れたりしていたけれど、後半になるにつれ、同じ病院の高雄くんとの出会いをきっかけに成長していって感動した。

  • 思ったことを話せなくてわかってもらえなくて泣く加奈子の話を読みながら、私まで辛くなり気づいたら加奈子といっしょに泣いてました。(でも、最後はあたたかい涙に変わりました!)自閉症の人の気持ちがなんとなく…わかるようになった?気がします。

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著者プロフィール

1992年生まれ。重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』が現在30か国以上で翻訳され、世界的ベストセラーに。

「2020年 『世界は思考で変えられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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