みだれ髪 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002855

作品紹介・あらすじ

「やは肌のあつき血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君」「みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす」「いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れつ行く春」……燃えるような激情を詠んだ与謝野晶子の第一歌集「みだれ髪」。近代短歌の金字塔をうちたて、多くの若い詩人や歌人たちに影響を与えた作品の数々を、現代語訳とともに味わう。晶子の同時代作品を集めた「みだれ髪拾遺」を所収。

【目次】
みだれ髪
 臙脂紫
 蓮の花船
 白百合
 はたち妻
 舞姫
 春思
みだれ髪 拾遺

 解説          野田宇太郎
 新版解説        今野寿美
          挿絵 藤島武二

感想・レビュー・書評

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  • 読み、理解するのは難しいと思った。ついつい、現代語訳を読んでしまい、歌そのものの響きを楽しむということを忘れてしまうこともあった。まだまだ歌を楽しむのはなれていないし、初めてなんだなと実感した。
    しかし、言葉がとても綺麗で繊細なのに、与謝野晶子の熱い想いや燃えるような恋の気持ちが伝わってくるのがすごい。かなり過激とも言えるような、言葉なのに、どこか清々しくも読める。
    率直にどうしたらこのようにたくさんの言葉が多様な方向から出てくるのか、感動させられた。

  • 明治後期の女性がその才能発揮が難しい時代に、強く生き、社会現象化する句集を編む。

  • 妻子ある詩の師匠への情熱的な愛を詠った詩。当時としては時代への挑戦的な内容が
    物議を醸した。

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  • 情熱的だった。所々不安な気持ちも伝わってきて恋についてよくわかった。

  • カドフェスと文豪ストレイドッグスとのコラボカバーである。この装丁が気になり購入。著者は数々の作品や歴史が教科書に掲載されている著名な方であり、教科書で習った記憶もある。内容は忘れてしまったが、読んでいくうちに、季節の情景と淡い恋心が浮かび、現代とは違うけど、当時の青春が蘇る、青春心はいつの時代も共通しているのだと感じる。淡い記憶の中に、情熱的な心や行動的なものも感じられた。 短歌も解釈が付いていて、より心情や情景を描きやすいと思う。

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著者プロフィール

1878年大阪府堺市生まれ。大恋愛の末、与謝野鉄幹と結婚。処女歌集『みだれ髪』で一躍、情熱的な歌人として著名に。その後、小説、随筆、評論、童話、戯曲など多岐に渡り活躍。『源氏物語』は、幼少時代からの愛読書で、現代語訳も3度手掛けている。1942年没。

「2023年 『与謝野晶子訳 紫式部日記・和泉式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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