軍師の門 下 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2011年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784044003036

作品紹介・あらすじ

志半ばで逝った竹中半兵衛から、軍師の座を引き継いだ黒田官兵衛。権謀渦巻く乱世にあって、秀吉亡きあと、官兵衛ははじめておのが野望のための戦いに挑む――男たちの戦国絵巻を圧倒的スケールで描く傑作長編!

感想・レビュー・書評

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  • 黒田官兵衛と竹中半兵衛の生き様を語った物語。
    どこまでが史実でどこまでが創作なのかわかりませんが(笑)、豊臣秀吉の軍師として仕えた二人の生き様を知ることが出来ました。
    この手の歴史小説でいつも思うのは、学生時代にもっと日本史を勉強しとけばよかったということ(笑)

    下巻です。
    官兵衛が地下牢で生き延びること。官兵衛を救うために動く周りの人々。
    心打たれます。
    そして、官兵衛の生還。しかし半兵衛はすでに鬼籍に..
    官兵衛が知る半兵衛の想い。
    半兵衛の軍配を引き継ぎ、秀吉の軍師となった官兵衛は中国を攻めていきます。
    そんな最中の本能寺の変。勉強していた日本史を思い出します(笑)

    信長亡き後の秀吉と官兵衛の関係が微妙に変わっていくのが面白い。
    徐々に官兵衛を遠ざける秀吉。
    官兵衛にたよるも恩賞を与えない秀吉。
    やはり、その智略を恐れていたんでしょうね。
    そんな中、官兵衛は如水となを改め、隠居することに。

    その後は、小田原攻め、天下統一、朝鮮出兵、秀吉の死去、関ヶ原と続いていきます。
    そして、その関ヶ原の間に自身の野望をかけて兵をあげる官兵衛。
    これはフィクションと思う遊女の朝霞との関係がなんとも良い味出ていると思います!

    夢の中で語り合った半兵衛とのシーン。
    何とも哀愁に満ちています。

    戦国の世の黒田官兵衛の生き様。
    すごく、楽しめました。お勧め!

  • 竹中半兵衛、黒田官兵衛の生き様は共に信長・秀吉の軍師として「利」と「義」を配慮しながら戦い続けた。軍師は戦勝すると影となり、官兵衛も敗戦、苦戦の場合のみ頼られ、勝っても言葉だけの報奨を受けた。隠居した後の「己の道」(我力を信じ鎮西平定)が夢半ばで終焉したのも悲しいが、牢獄から生き抜くことへの希望、夢を最後まで諦めなかったことは男として、軍師として素晴らしい人生だったと思う。気になる言葉は:「力が強いものはそれのみに頼り、己を誇って、家臣や領民の心を見失う。高慢になって人を蔑ろにすれば、家臣、万民の心は離れ、必ず家を失い、国が滅ぶ元となる。誠の威というものは、人を叱ったり、脅したりすることなしに、自ずと内から滲み出るものでなければならぬ」(自己を知る)
    「それがしに与えられた宿世、天を恨まず、運命から逃げず腹を括り堂々と己が道を行く」
    「賭博のできぬ男に勝利なし」(勝負)

  • 下巻。
    黒田官兵衛の凄味と凄すぎるが故の苦悩、関ヶ原での野望。
    こちらもラストまで面白いです。
    もし関ヶ原が長引いていたらどうなったのか~勝手に想像してしまいますね。
    個人的には凄い人なのに哀愁を感じる武将第1位です。

    2021/5

  • 20251012読了
    黒田官兵衛。
    天下の軍師だが、政治家でも大悪人でもなく、稀代の芸術家か。
    火坂作品は久しぶりに読んだ。
    このような作品を書ける作家がこの世にいないのは本当に残念。

  • ■下巻は黒田官兵衛の活躍が活写…と思っていたが、官兵衛は秀吉にその才能を恐れられた。軍事的作戦でも大阪城築城、名護屋城築城などの築城術で重用されたが、報いは少なかった。
    ■下巻2011年12月初版で令和4年4月第15版。11年間で15回の重版は、やはりベストセラーと言っていいのではないか。
    ■装丁は曽我蕭白の獅子虎図屏風の左隻、虎図。虎だがあまり怖そうな感じがしない。
    ■官兵衛の有能さがあまり感じられなかった。小早川隆景とのエピソードや如水として出家するきっかけとなったエピソードなど、盛り込んでもよかったのではないか。

  • いや、面白かったのであっという間でしたよ。上下巻で3時間。最近の歴史小説のライトノベル化についてとやかくいう気も無いし、司馬遼太郎や藤沢周平と比べるのは酷だし、これはこれで力作です。しつこいけど『のぼうの城』みたいなラノベそのものの小説と比べれば、よっぽど上等だし中高生の頃に読んでたら好きな小説になっていたと思う。

  • 歴史物の小説というと、大抵はトップである大名の視点から描かれることが多いが、この作品では全編を通して将軍を智恵の面で補佐する「軍師」の立場で書かれており、主君のために粉骨砕身するも、頭がキレすぎるがゆえに野心を警戒され煙たがられてしまうなど、軍師の微妙な立場を描いているのが興味深い。

    荒木村重を信じるも裏切られ最大の危機に瀕したり、信長も秀吉ら主君が天下が目前に迫り出すとそれぞれ人が変わったように猜疑心が強くなり、野心にかられて冷静でいられなくなることに振り回されながらも折り合いをつけ成長していく官兵衛は、私が思っていた以上に正統派主人公だった。

    史実に忠実に書かれているので、日本史に詳しくなくても読みやすく、歴史小説初心者にもおすすめできる一冊だと思う。

  • 黒田官兵衛は戦国の世が続く限りにおいては、軍師として頼りにされてはいるが、強大なら権力を把握していくに連れて、やがて秀吉から遠ざけられていく。
    実際に命を賭して戦う子飼いの武将が重く用いられていくのは、当然の流れであった。
    最後まで、誇り高く生き抜いた官兵衛の生き様が素晴らしい。

  • 秀吉の出世と共に、その秀吉と官兵衛の関係が冷えて行く様の描写が良かった。

  • 最後の一戦を傲慢とみるか晩節を穢したと読むか。秀吉の心変わりを受け入れてしまうあたり、大器かと思っただけに残念に思うのはこちらの色目なのかな。

  • 下巻はいよいよ官兵衛がその裁量をいかんなく発揮する。
    特に中国大返しの部分はあまりに緊張感があり、次々と官兵衛の手中に収まっていくような爽快感があり一気に読み進めてしまった。
    官兵衛のいう人物のダイジェスト的なものなので、ひとつひとつのエピソードはそれほど長くはない。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    有岡城から生還した黒田官兵衛は、竹中半兵衛の死を知ると同時に、その遺志と豊臣秀吉の軍師の座を引き継ぐ。稀代の謀略家として恐れられる一方、信義を重んじ、敵将からも信頼される官兵衛。しかし秀吉は、おのが権力が強大になればなるほど、彼を恐れ、遠ざけてゆくのだった。秀吉亡きあと、官兵衛(如水)は、はじめて自らの野望を関ヶ原に賭すが―男たちの戦国絵巻を圧倒的スケールで描く傑作歴史長編。

  • 秀吉に仕えた竹中半兵衛の物語
    上下を続けて読むと熱意が無くなって来た

  • 物語は竹中半兵衛の稲葉山城乗っとりから始まり、軍師の役目を黒田勘兵衛が継いでいき話は進む。表舞台からは少し身を引き軍師と言う立場から歴史を動かす二人の軍師の話。

    もちろん、黒田勘兵衛の歴史をとらえられる事と共に、秀吉もまた違った角度から見ることができ、自分のイメージを膨らませることに役立つ。

    【印象的箇所】
    秀吉の弟、秀長や利休が地方分権を唱えていたが、秀長が没っし、秀吉に世継(鶴松)ができると、秀吉も欲が出て、石田三成ら近江国出身、若手奉行集が唱える中央集権体制に傾いていく

    黒田如水、九州攻め(最後に何を思っていたのか?捨てきれない野心か)

  • 日本史の主役とも言える秀吉ではなく、その軍師である黒田官兵衛にフォーカスを置いた物語。
    特に竹中半兵衛と黒田官兵衛の2人がどのように出会い、どのように高め合ったのかが描かれていて、とても楽しく読むことができました。もっと火坂作品を読みたいと思います。

  • 秀吉の軍師、竹中半兵衝と黒田官兵衝を描く。
    下巻は官兵衝がメイン。

  • 「知」と「義」の狭間で官兵衛がどう生き、戦国末期をどう生き、どう見られたのかを描いています。秀吉亡き後官兵衛はどうしたのか。大河ドラマの原作ではないですが、予習としては十分流れを掴むことができます

  • 安定の内容。

  • 有明城から生還した黒田官兵衛が関が原の戦いまでに軍師として生きていた時代を描く後編。忠誠を誓った豊臣秀吉との信頼関係と猜疑心、謀略によって戦をせずに城を落としていく姿は強さと危うさの裏返しだということがよくわかる。それに優れた頭脳をもつ親をそのまま息子が受け継ぐことはなんと難しいことか。とにかく戦国時代の駆け引きはややこしすぎて今の自分の知識では十分ついていけてないから、いずれまた読み直すことにしよう。

  • 面白かった。有岡城幽閉から晩年の九州攻めまでの下巻は、中盤とにかく報われない官兵衛にじりじりしながら読んだ。その分、関ヶ原に乗じての九州攻めでの開放された如水にスッキリ。最後まで半兵衛はいい兄貴分だったな。それにしても秀吉の転がり具合はひどいね。今まで読んだなかでもひどい(笑)天下人とはこういうものか。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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