パピヨン 死と看取りへの旅 (角川文庫(学芸))

  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 74
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044003074

作品紹介・あらすじ

生涯を「死と死に逝くこと」の研究に捧げたエリザベス・キューブラー・ロス。ロスが残した「蝶」の謎を追う作家に訪れた、父親のがん発覚という現実。生と死、看取りに向きあう、衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 父親の看取りを目前にした自分には馴染む内容でした。確執のある親子が最期に和解するとか、そんな美談はなく、看取る側の子の鬱屈をありのまま描いています。しかし、ほの暗さのなかに不思議と詩的で美しい空気感があります。制度や状況は少し昔の話なので、経験談をお求めの方には不向きかもしれません。

    普段、あまりスピリチュアルな内容は好まないのですが、お見舞いの最中に何気なく読みました。自分のなかにある漠然とした不安が形を得たような、そんな読後感があります。

  • 某所読書会の課題図書.ロスさん,かなり偏屈な女性だと感じた.ロスが蝶を見たという場所に田口が調査に行くが,蝶は見つからない.話はアルコール依存症の父を介護することに流れていくが,その過程で様々なヒントが出てくる.精神病棟,ホスピスでの葛藤は読みごたえがあった.最終的にロスが見た蝶は実際に何だったのか.つかめそうでつかめない感覚だ.

  • 綺麗事でない、切なさ。
    家族のこと、介護のこと、死ぬということ。

    経験とのシンクロにぐわっと引き込まれる。。

  • 田口ランディ、という作家の熱烈な読者ではないけれど、彼女の作品に触れると、私は大概頭を殴られる。胸が、疼く。
    不器用な人だな、と思う。自分の羽を抜いて、機を織っているような、いつも傷だらけの両手で美しい宝石を差し出されたような、そんな心持ちになる。
    ………激しく私の一方的なイメージだけれど。

    正直、ずっと気になっていて手を出せなかった本だったから、今が読むときだったんだろうと思う。

  • げっ!
    単行本持ってる・・・
    またやった・・・
    サブタイトルつけんなよ~

  • 著者のキューブラ・ロスを追い求める中、父の末期がんの宣告と看取り。その過程での生と死の関しての問いかけ。キューブラ・ロスや生と死についての記述もいろいろ考えさせられた。
    医療従事者としては家族の立場から見た医療現場というのがなかなかに心が痛い部分もありだった。説明してもわかってもらえないなと思うことや要求に対し今の現状では限界とか思うことも多かったが、病というものに直面した家族の立場・考えはこうなのだろうなと改めて感じた。う~ん、なかなか難しい。お互いに溝があることを踏まえた上でできることを少しずつ・・なのかな。

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著者プロフィール

1959年生まれ。作家。2000年、長編小説『コンセント』を発表。以来、フィクションとノンフィクションを往還しながら人間の心の問題をテーマに幅広い執筆活動を続ける。

「2021年 『水俣 天地への祈り(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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