宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 86
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044003616

作品紹介・あらすじ

世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。

いま、私たちは渦の中にいる。
各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本でで生じる排外主義・外国人嫌悪(ゼノフォビア)、めまぐるしく変転する中東情勢など、
世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。
私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うかは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。
しかし、「宗教」を正面から扱うことを日本は避け続けている! 
この状況を打破し、現代社会の様々な議論の根本を一望する、知の結晶!!

世界宗教の論理や各国の制度を探究し、
それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、
「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。
第一線の識者・研究者が現在地を照らす!!

感想・レビュー・書評

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  • このシンポジウム本当行きたかった。。シリーズの第一回。
    以下、備忘録。

    ・最近は過激派と精神科医がペアを組んで、自殺志願者を巧みにテロ要員に仕立てている。自殺志願者対策は、テロ対策にもなる。
    ・拝金教、学歴教、出世教。「宗教的なもの」は身の回りに溢れている。
    ・宗教者に求められるのは、弱者に寄り添うこと。国家権力の暴走に歯止めをかけること。
    ・「どう生きるか」ではなく、「どう生かされているのか」を考えていく必要がある。
    ・霊性とは、宗派を超えて人間の中に内在する、超越を求める衝動。
    ・宗教における沈黙とは「祈り」。祈りとは、神仏の声ならぬ「声」を受け止めること。
    ・現在日本の研究者は、人工知能に人間性を宿らせようと試みているが、その過程で、そもそも人間とは何であり、どこで宗教が発生するのかを明らかにできる可能性がある。

  • 「ジャーナリストとして広範な問題に通暁し、宗教についても造詣が深く、現場での取材を重視する池上彰氏と、基礎教育がキリスト教(プロテスタント神学)で外交実務の経験もある佐藤優氏が、宗教と資本主義について、第Ⅰ部で「問題の場」の設定を行った。
    第Ⅱ部では、カトリック神学、宗教哲学に通暁し、文芸批評の分野で活躍する若松英輔氏と日本近代仏教研究の第一人者である碧海寿広氏が、最新の学知を踏まえた上で、それぞれのテーマについてわかりやすく話をした。
    これらを踏まえ、日本の知性を代表する松岡正剛氏の見事な手さばきで、「生きている宗教」と「現実に存在する資本主義」の関係について、議論を深く掘り下げていった。」
    以上、佐藤優さんのあとがきをもとに書きました。

    でも若松英輔さんのお話はとても難しかった。
    わからなくてもいいや、と思ってしまいました。
    他は全部面白かったので。

    しかしパネルディスカッションのところを読んで、若松さんが、私の大好きな須賀敦子さんについて書いたということを知りました!
    私がいま待っている『須賀敦子の本棚』にあるらしい。
    楽しみです♪

  • 日本におけるイスラム教報道の一助になればと思い読んだがあまり収穫なし。池上さんは最後にジャーナリズムと宗教について意見を求められているにもかかわらず、フワフワしたことしか言っておらず全く実のある答えになっていない。どうしたものかなあ。

  • 宗教やマルクス主義 資本主義 重商主義 労働者階級など昔の考え方は参考になります。

  • 全部ひとまとめでシューキョーでいいじゃない

  • 池上彰と佐藤優の対談が、一番面白かったかな。宗教と資本主義、現代社会をわかりやすくつなげてくれる。試験登用による官僚制は、宦官とか聖職者の独身制の現代版であるとかね。それはつまり世襲によって、権力の固定化を避けたのだ、と。

    資本主義は非常によくできたシステムで、個人がこれにあらがうことは難しい。せめて、というか、お金にならない、何か自分で大切と考えること、後進を育てるとか、見返りを求めない寄付をすることで、社会の重厚さを担保できるんじゃないか、という見方はいいと思う。自分でも、いずれなにか考えよう。まぁ、そう考えたら、自分の子を育てるって、そういうところはあるんだけどね。老後のめんどうをみさせるために育ててるわけじゃないんだしさ。

  • カルヴァン系の大統領は3人しかいない。国連提唱のウィルソン、ノルマンディーのアイゼンハワー、そしてトランプ。良くも悪くも信念があり逆境に強い。悪く言えば、反省しない、自分が悪いと思わない。この点は留意する必要がある。
    あとは世界宗教とグローバル資本主義との類似性と差異性をどう識別すべきかが問題に感じた。その他、近代仏教の変遷については思想との関連でもう少し検討する必要性を感じた。
    シンポジウムの抜粋版なので内容的には薄い部分もあるが、様々な気づきを与える内容であったと感じる。

  • 2018/07/19:読了
     普通

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在は名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授など。著書に『おとなの教養――私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』(NHK出版新書)、『伝える力』(PHPビジネス新書)、『わかりやすさの罠』(集英社新書)、『なんのために学ぶのか』(SB新書)など多数。

「2022年 『聖書がわかれば世界が見える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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