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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784044003692
作品紹介・あらすじ
その血筋の者以外、いかなる権力者といえども代替できない「天皇」。皇帝でも国王でも君主でもない、この世界に例をみない「天皇」という存在はどのように生まれ、歴史にどんな影響をあたえてきたのか――。
・飛鳥時代とは世界に類を見ない「首都移転時代」だ
・東大寺大仏建立の真の目的は長屋王の怨霊鎮魂だ
・織田信長は「神」になろうとしていた
・「討幕の密勅」には天皇の印もサインもなかった
・日本に民主主義が根付いたのは天皇がいたからだ
歴代125代から、キーポイントとなる天皇をあげつつ、その事績や歴史上の出来事との意外な因果関係を読み解く。通説やタブーを乗りこえ、日本の歴史教育が無視してきた「事実」と「常識」を学び直す歴史入門講義。
○天皇と神話
学校で教えなくなった神話/ミソギで生まれたアマテラス/天皇家は「弥生王」 ほか
○神武天皇[初代]および崇神天皇[第一〇代]
死後に贈られる漢風諡号/美女を選んで短命家系に/ヤマド(邪馬台)とヤマト(大和) ほか
○応神天皇[第一五代]
英雄ヤマトタケルの息子は「哀れむべき人」/皇后による「神のような功績」/「三韓征伐」という虚構 ほか
○聖徳太子
極めて異例の諡号/四天王寺に祀られた敵の霊/十七条憲法の「話し合い絶対主義」 ほか
○天智天皇[第三八代]と天武天皇(第四〇代]
親蘇我派と反蘇我派/敗戦による恐怖で日本初の戸籍を作る/『日本書紀』に書かれていない事実/天武系は親新羅派、天智系は親百済派 ほか
○持統天皇[第四一代]
火葬という日本史上の英断/「首都移転時代」に終止符/森鴎外が発見した「継体持統」の意味 ほか
(以下省略)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
天皇視点から日本史を再考察する本作は、歴史の流れを新たな視点で捉えることができる魅力を持っています。著者の強い思いが随所に感じられ、従来の常識を覆すような視点が提供されているため、読者は「そうだったの...
感想・レビュー・書評
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井沢氏の歴史の本はどれも本当に面白い。
今まで「そういうものだ」と思っていたことが「ん?」となる楽しさを味わえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史家への怒りを述べつつ、穢れ、もしくは怨霊によって語られる史観。トップに立つ人間は、穢れ(怨霊)を畏れて、それを別の人間に代行させるという視点を中心にして、歴史を書いているように思う。その成否はともかく、トップに立つとある呪いのようなものがかかり、それを歌や葬儀等によって打ち消さなければならない、というのは確かにあるのだろう。評価はともかく、日本人の中に、というよりも、人間のなかにそういう、「この人の触ったものは嫌だ」とかごく素朴に考えられるものはあるわけで、そういった素朴なところを拡張させて、国の規模でそれはあるということを語るのは、なんらかの意味や意義はあるように思う。たとえばこの本が、差別の日本史にもなりえるわけで、著者の立場が違えば、日本の政治に対する批判の書としてきつい一撃を加えるものとなるし、政治というものはいつもそういう素朴の拡張を含むものなのであるということを考察できるきっかけともなる本だとは思う。
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著者のバイアスが強めの作品ではあるが、それはそれで納得感ある視点で楽しかった。
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なるほど、天皇の歴史は日本の歴史。日本の歴史は天皇の歴史。
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本当の日本史は、「天皇」なくして語れないないことを、本書は説きます。
いかなる権力者といえども絶対に成ることはできない「天皇」。
世界に例をみない「天皇」という存在が生まれた理由、日本史にどのような影響を与えたのかを、歴代の代表的な天皇を解説することで、解き明かしていきます。
日本に民主主義が根付いたのは天皇がいたからだという主張には、大きく納得です。
現代の日本人の多くは、「神風」を信じるのが右翼で「護憲」を信じるのは左翼だと思っている。しかしいわゆる「護憲派」の人々は、自衛隊を絶対的に正式な軍隊とは認めようとせず、神風ならぬ平和憲法が日本を守ったという非科学的な主張を繰り返している。要するに「神風派」も「護憲派」も「同じ穴のムジナ」ということで、それがわからないのは歴史教育の欠陥であることをもう少し認識した方がいい。 ー 185ページ
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