読むトポロジー (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044003951

作品紹介・あらすじ

三角形と円が同じ? コーヒーカップとドーナツが同じ!?――そんな「形の見方」の先に広がる数学世界とは。20世紀に大発展を遂げたトポロジー(位相幾何学)の魅力を、一筆書き、メビウスの帯、クラインの壷、ポアンカレ予想、4次元空間等の話題とともに紹介。ほとんど数式を用いず、直観的にイメージしやすいよう、豊富な図版でやさしく解説。意表をつく面白さで、パズル感覚で楽しめる! 数学迷宮への扉を開く入門書。

第1章 形とはなんだろうか
1 最古の学問としての数学  
2 形とはなにか  
3 相似という形  
4 射影という考え方  
5 ライプニッツとオイラー  

第2章 つながり方の幾何学
1 幾何学が扱うこと―ひもの形と輪ゴムの形  
2 オイラーの発見――筆書きとその仲間  
3 部屋渡りの問題――ハミルトン回路  
4 美術館の巡回路の問題  

第3章 曲線のトポロジー オイラー・ポアンカレの定理
1 つながっている? いない?  
2 グラフと1次元ベッチ数  83
3 植木算とベッチ数  

第4章 曲面のトポロジー 曲面を設計する
1 曲面とはなにか  
2 トーラスと球面  
3 クライン管  
4 射影平面  
5 複雑な曲面の展開図  
6 クライン管再考  

第5章 曲面のホモロジーとホモトピー
1 曲面上の牧場  
2 曲面を切ってみる  
3 曲面のホモロジー群  
4 ホモトピー/円周を縮めてみる  

第6章 次元を超えて
1 次元とはなにか  
2 3次元の球面  
3 ポアンカレ予想  

第7章 いろいろな話題
1 トポロジー玩具  
2 結び目

感想・レビュー・書評

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  • たまたま子供と教育テレビを見ていたら「トポロジーのうた」が流れていて、トポロジーとは?と思っていた矢先に新刊平積みになっていたのに出会い購入。

    この「読む」シリーズは最低限の数式、とりわけ「トポロジー」では豊富な図を用いて直感でイメージできるような説明が加えられています。
    そうはいっても後半は私にはなかなか難しかったですが…たまには頭の体操も良いですね。


    1刷
    2020.12.28

  • 相当わかりやすく説明されているのだろうけれども…一話一話は小話として興味深いんだけれども、一冊通して読むのは自分にはしんどかった。

  • 第5章の半ばから、全く想像がつかなくなっちゃったけど、興味深かった。
    第7章まで理解できるようになりたいので、また色んな本を読んでリトライしよう。

  • メビウスの帯をもっと知りたくて、トポロジーの入門書を読んでみているけれど、読んだときはちょっと納得するけれど、人に説明することは無理だ。

  • トポロジーは不思議だ。
    なんのための学問なのかよくわからない。

    でも、「形をつながり方という視点で見ること」というのは面白い。だから、憧れるのだけども、こういう感覚は若いうちに獲得しないと難しいのかもしれない。

    メビウスの輪には、裏表がない、というのは、ふーん、という感じでもはや慣れ親しんだ事実であるが、厚みのないメビウスの輪に限らず、そもそも平面には裏表はなく、そういう意味でメビウスの輪が特徴的なのは、左右が決められない、「向き付け不可能」というのには驚く。そうか、そういうことになるのか。クライン管は、メビウスの輪をふたつ貼り合わせたもの、というのも、まじかーと驚く。ホモロジー、ホモトピーという、切ったり縮めたり、というのも、頭の中で想像して心地よい。

    しっかり勉強するにはちょっと大変なので、こういうのをキッカケに想像を膨らましていって、どこかでちゃんと勉強したい。人生が500年あれば、、、。

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著者プロフィール

1946年、群馬県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修了。群馬大学教育学部教授を経て、群馬大学名誉教授。数学教育協議会会員。専攻は位相幾何学(トポロジー)。著書は『読む数学』『読む数学 数列の不思議』『読む数学記号』『読むトポロジー』(いずれも角川ソフィア文庫)、『はじめての現代数学』ハヤカワ文庫NF)、『幾何物語』(ちくま学芸文庫)、『数学 想像力の科学』(岩波科学ライブラリー)、『頭にしみこむ微分積分』(技術評論社)など多数。

「2023年 『読む幾何学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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