- KADOKAWA (2018年12月22日発売)
本棚登録 : 210人
感想 : 8件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784044004262
作品紹介・あらすじ
時は江戸時代、文政年間。天狗や山人の世界と行き来することができると語る少年が現れた。「不思議な老人にいざなわれ、壺に入って空を飛び、たどり着いたところは天狗の修行場だった――」。少年の語る、事細かで不思議な仙境譚に、篤胤ら大人たちもすっかり夢中。生き物や食べ物、占いや妖術、妖怪や妖魔など奇想天外な話の数々で江戸の町に一大天狗旋風を巻き起こした。果たして天狗話は嘘か真か。待望の現代語訳版!
みんなの感想まとめ
江戸時代の天狗や山人の世界を舞台にした物語は、少年が語る不思議な体験を通じて、夢と現実が交錯する魅力的な世界を描き出しています。少年が語る仙境譚は、奇想天外な食べ物や妖怪、占いにまつわるエピソードで溢...
感想・レビュー・書評
-
名がある人が書き残したから後世に残っていますが、おそらく同じようなことがアチコチで色々と行われていたのだろうかと思います。
お話として面白い、「僕の作った最強の天狗界」っぽいところが特に興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代語訳や注釈が読みやすく、面白かった。
寅吉が仏壇に唾を吐きかけるエピソードが好きです。 -
江戸時代に天狗にさらわれた少年、寅吉との問答録
太陽フレアについての話をしたと思えば、民間宗教や知識を踏まえた回答をするといった虚言癖と片付けるにはあまりに博識でリアルな寅吉の話は興味深い
かと思えば神様は「人間はお願いするだけだからいいよな」と言っている等クスリとする話も! -
山人にさまざまな事を教わったと言う少年との会話や出来事を国学者の平田篤胤が書き留めた『仙境異聞』。
人知を超えたものや不思議なものに惹かれるのは時代を問わないのだな、と感じました。
当時の知識人が少年に会いたがり、天狗のことや山人のこと等々を質問攻めする中で「自分も昔は神童だったから分かるけれどこの少年は怜悧なのを良いことに嘘を言いふらしている」みたいな忠告で平田篤胤を戸惑わす人物まで登場。
当時の知識人にとって少年の登場は衝撃的だったことがうかがえます。
しかし神を敬い仏門を嫌う少年が結局出家して僧になる、と書かれた注釈が気になります。彼の身に何が起こって宗旨替えをすることになったのでしょうか…。 -
天狗と山で暮らしていた少年「寅吉」から、平田篤胤が聞き取った伝聞録。
知識人が真面目に仙境を信じ、解き明かそうとしていたのだから、江戸時代って面白い時代だなーと思います。
-
超訳してあるから読みやすい。
-
仙境の世界と現世を行き来するという「寅吉」の話。
元々、寅吉に聞いた話を平田篤胤(ひらたあつたね)が書き留めたものなので、
全てがフィクションではないというところが面白いところ。
寅吉は今でいう霊能者のようなことも言っていて、
昔と常識は違えど、そういう人に対する周りの反応は今とさほど変わりがないんだなぁと、読んでいて思った。 -
何となく手に取った本。とても面白い。天狗にさらわれて修行したという少年のインタビュー記事だが、天地の理のようなことも述べていて単なる見聞ではなく思想を感じる。江戸時代にすでにかくも深い見識が記載されていたのだなあと思う。何となく手に取って読むという読書もたまに当たりがあるということもわかった。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
平田篤胤の作品
