- KADOKAWA (2018年11月22日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784044004439
作品紹介・あらすじ
日本の民衆史に登場する幻人・幻獣・幻霊と呼ばれる「実在しないのに実在する」不可思議な生物たち。日本人の豊かな想像力と精神性が生み出してきた、彼らはいったい何者なのか? 天狗・轆轤首・青鬼・赤鬼・黒鬼・河童・人魚・猫股・九尾の狐・多頭大蛇・土蜘蛛……など、114種類の生物について、特徴や確認された場所などを、歴史文献を用いて解説。多岐に亘る史料を渉猟してまとめた、妖怪・幻獣ファン必携の完全保存版!
みんなの感想まとめ
日本の民間伝承に登場する未確認生物たちの魅力を深く掘り下げた作品で、読者はその神秘的な存在にわくわくする体験を得られます。天狗や河童、鬼、そして不思議な現象を引き起こす狐など、114種類の生物が詳細に...
感想・レビュー・書評
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やっぱりどこかに存在しているんじゃないか、と思うとちょっとわくわくする。
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鬼。おぬ(隠)の訛り。鬼は隠れていて、その形を表わさないものだから。「現世から隠れたもの」にたいしても用いる。p.13
だいだらぼっちの足の跡とされる場所が日本各地にある。p.39
阿紫(あし)。美女に化けて男を誘い、精気や財産を搾り取る狐。淫婦(いんぷ、みだらな女)。p.107
狐火。原因不明の火が現れる怪異現象。p.109
ある屑屋(くずや・廃品回収業者)の男が、茂林寺(もりんじ)の和尚から怪しげな茶釜を買いとる。茶釜の正体は狸で、踊り芸ができるという。名は「分福茶釜」。男は見世物小屋で狸(分福茶釜)を躍らせ、大儲けする。屑屋は満足し、茶釜を茂林寺に返す。茶釜はいまでも茂林寺(群馬)に保管されている。p.117
鵺(ぬえ)。手足は虎、尾は蛇、顔は猿の生物。得体の知れない、とらえ所のないことを「鵺(ぬえ)のような」という。p.157 -
昔からある河童や鬼といった
日本の未確認生物のことが
結構しっかり書かれていて面白かった。 -
夢がある一冊
世界のあちこちに未確認生物の話はありますが、日本にもこのような話があるだけでワクワクする -
歴史家の笹間良彦がまとめあげた114の生物事典。天狗、鬼、河童から多頭大蛇、狐、土蜘蛛など文献から姿形や場所、生態などを解きほぐす。そして時には正体を解き明かす。柳田國男の「妖怪談義」は土地に残る民話や昔話から取り上げたが、笹間は文献から抜き出した。もっと学術的な態度で通してくれれば良いものを時に実在するのかしないのかという下世話な視点がちらつき、少し興醒めしてしまう。ボルヘスの「幻獣辞典」のように第三者視点で貫いてほしい。でもここまで文献にあたった事典がなかったから、それだけで十分に面白い
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はじめに
擬人的妖怪編
魚と亀の変化
龍蛇類の変化
獣類の変化
鳥類の変化
湿性類の変化
引用文出典一覧
解説―湯本一 -
鵼の記述に注目した。
源三位頼政の活躍が有名で、鵼=頼政の退治した化け物という印象だったが、鵼とは物の怪の総称であること、よく読むと、鳴く声が鵼に似ていることが書いてあるだけ。
じゃあ、鵼っ何?夜鳴き声を出し、人に不気味な想像をさせるモノの総称なのだと。 -
面白かったー。実在の人物に絡めた妖異の伝説はやっぱり心が躍る。生物のタイプごとに分類されているので、順に読んでも、好きなところだけ読んでも大丈夫。
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まじめな研究本とも言える内容だった。こんなにたくさんの未確認生物が記載されているというか日本にいた?いる?らしいということが新鮮だった。新しい知見というか初めて知ったこともたくさんあった。鬼の語源は隠だとか、人魚とはもともとはサンショウウオだったとか、まさかりかついだ金太郎は山姥が生んだ子どもで父親はもしかすると太陽?ということとか。一言で言ってしまうと、ワタシはこういう本が好きだ。
著者プロフィール
笹間良彦の作品
