波紋と螺旋とフィボナッチ (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.29
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本棚登録 : 119
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044004590

作品紹介・あらすじ

(目次)
はじめに
第1章 育てよカメ、でもどうやって!?
第2章 白亜紀からの挑戦状
第3章 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?
第4章 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?(解決編)
第5章 吾輩はキリンである 模様はひび割れている
第6章 反応拡散的合コン必勝法
第7章 アメーバはらせん階段を上ってナメクジに進化する?
第8章 すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
第9章 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!(宝の地図編)
第10章 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!(お宝への旅編)
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく、わかりやすく、興味を持ってもらえるように伝えようとする並々ならぬ意思は感じました。
    一部の数III数C(だったけか??)の部分はちんぷんかんぷんでしたが、数式が出てこない部分は、概ね理解しやすい。

    結論:シャンプは最強

  • 読者を飽きさせないために、テンポよく、結構ふざけた感じで書いてある。生物学を数理的に説明、証明していて、面白い。ちょっと難しい。生物の世界は数理モデルが当てはまって美しいのだな〜と感嘆する。
    シンプルに書いたと筆者は言っているけど、そこそこ難しいと思う。生物学用語が結構出てきて、解説読んでも分からない人もいるかも。
    逆に、生物学科だった自分は、遺伝学、分子生物学、発生学の知識が思い出され、楽しかった!

    最後の、隠れ研究でNatureに論文が載った話は、なかなか常人では出来ない気がした。驚いた。

  • 『波紋と螺旋とフィボナッチ』
    ★★★★★
    久しぶりにときめくサイエンス本に出会いました。
    「なぜシマウマはシマシマ模様なの?」
    子供に聞かれそうなこの質問、言うなれば「なぜあの人は二重まぶたなのか?」と同じレベルの質問なのかも。実は、シマシマ模様と、グレー、灰色などの中間色は、遺伝子のほんの少しの違いで生じうるものらしい。斑点も斑も網目模様も、すべて親戚のようなものだそうだ。そもそも上記の質問は、シマシマを作るには、なにか特別な仕組みが必要だ、そんな複雑なものを進化させるには、強い選択圧があるはず、という人間の勝手な思い込みに起因する。
    ●単細胞であるアメーバ粘菌が多細胞のように振る舞える仕組み
    ●植物に見られるフィボナッチ数
    ■フラクタル構造がはっきり見えるロマネスコ
    ●亀の甲羅はなぜあんな形をしているのか
    ●天才科学者チューリングの話
    などなど、おもしろトピックが目白押し。
    水晶の結晶がなぜあのような形になるのかも、はじめて理解できました。
    本書の中で多数出てくるシミュレーションや、炭酸カルシウムを使ったゆすり方に寄るひび割れのでき方の違いは、ぜひ子供の自由研究で挑戦してみたい。

    備忘録:
    ■そもそも歴史上の偉大な発見の多くは、みんな同じ特徴を持っているのではないか。メンデルは、「遺伝」という捉えどころのないものを、「分割不能な因子の組み合わせ」という具体的なものに、ダーウィンは「進化」という、当時は科学というよりも思想に近かった抽象的な概念を「変異と選択」の組み合わせに変換することで解明したのである。捉えどころのない概念を、具体的・単純なものに「本質を失わずに」変換するためには、そもそも、その問題の本質を見抜いていることが必要だ。
    ■キリンに限らず、動物の斑がどのような原理でできるか、という問題は、1952年のアラン・チューリングの画期的な論文「The Chemical Basis of Morphogenesis」で決着したとされる。今では、物理学者はもちろん、ほとんどの生物学者もチューリングの答えが正しいと思うようになっているという。
    ■ジンクピリチオン効果満点の研究タイトル例「ゲノムワイドなインシリコ解析でわかった生命システムのダイナミクスとロバストネス」
    ■サイエンスっていうのは、宝探しに似ている。科学者にとっての宝は、未発見の自然の法則である。科学者の仕事は、それらを見つけて(証明して)掘り出す(発表する)。だとすれば、科学者の本性は、農民でも職人でも商人でも武士でもなく、言い方は悪いが、山師に近い。

  • ユーモアがあり、楽しく読めた。
    ワクワク感と共にあっというまに読んでしまった。

    今年の5月に続編が出るようで楽しみ。

    これに続き、フィリップ・ボールのシリーズも読んでいきたい。

  • 大変面白かった!軽快なノリで、シマウマの縞模様や貝の螺旋構造に隠れされたパターンを数理の楽しさを交えながら紐解いていく展開がとても痛快だった。チューリングの反応拡散波や寺田寅彦、植物のフィボナッチなど盛り沢山。科学のお宝を見つけたくなった。

  • ふむ

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著者プロフィール

大阪大学大学院生命機能研究科教授

「2021年 『いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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