覚えておきたい芭蕉の名句200 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 角川書店 
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044004705

作品紹介・あらすじ

「不易流行」から「軽み」まで――漂泊と思郷の詩人・芭蕉のエッセンスがこの一冊に!普及の名句212句を口語訳と明快な解説と共に味わう傑作選。名言集と略年譜、初句・季題索引付き。芭蕉入門の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 「古池や」以外はあんまり覚えていないが読んでみると面白い。「奈良七重七堂伽藍八重桜」がお気に入りになった。

  • 詩の神のやはらかな指秋の水(田中裕明)を好きな句として伝えたところ、この句から芭蕉の「鳥啼く魚の目は泪」を思い出すといわれた。けれど上五が何か、思い出せなかった。

    書店の俳句コーナーで見つけて購入。この上五が何かも、いつ詠まれたかも分かり、また、その他の主要な句を読むことができた。「古池や」の句もone of themだということがよくわかる。

  • 最初だけ読んで2、3年放っておいた本。
    芭蕉さんには申し訳ありませんでした。改めて。
    200の俳句の内、特に大好きなのは6つ。

    ・馬ぼくゞ我を絵に見る夏野かな
    ・古池や蛙とびこむ水の音
    ・夏草や兵どもが夢のあと
    ・閑かさや岩にしみ入る蝉の声
    ・五月雨をあつめて早し最上川
    ・むかし聞け秩父殿さへ相撲とり

    ほとんど夏の詩ですな。なんでかな…

    夏草や…が芭蕉が奥の細道の旅で、平泉で詠んだ句とは知らなかった。去年は「鎌倉殿の13人」にはまってたから、義経の最期を思い出したり、むかし聞け…の秩父殿が畠山重忠の事だと知ったり、それらが詠まれた場所、シチュエーション、芭蕉が何歳の時のものとか意味とかの解説が大いにありがたかった。
    俳句だけだったら、たぶん「なんのこっちゃ?」で終わってたからね。

    ・梅若葉鞠子の宿のとろろ汁
    死んだ親父が元気だった時、連れてってもらったな。静岡の丸子の丁子屋。
    そんな昔からあったんだ!芭蕉の時代?400年前?
    親父はとろろ汁大好きだったな。
    今度行ったらきっと親父のことを思い出すんだろう。

    俳句って季語がなきゃダメなのか?むりやり季節と結びつけなきゃいけないのか?と思ってたけど、やっぱあった方がいいですな。季語。
    イメージが湧くし、音や匂いまで感じることもある。

    野菜や食べ物に季語が多いんだ。
    ネギ、唐辛子、瓜、海鼠、海苔…
    海苔って昔は春のものだったんだろうか?
    で、相撲が秋って…なんで?
    巻末の「季語索引」を眺めてるだけでもおもしろい。
    日本に四季があってほんとによかったよ!!

    今年の夏は奥の細道をちょっとだけなぞってみようかな…などと平泉の事をいろいろ調べてたら、なんとうちのご先祖様と無縁ではないという事をいま知った。キョウガクノジジツ…だったら絶対に行かなければ!
    夏まで待っててくださいね。関山中尊寺。

    静岡の丁子屋でとろろ汁も食べよう。
    いただきますで、親父殿に拝んでから。

  • kindle unlimited。
    芭蕉も俳句もほとんど知らなず、テレビ番組での俳句を見るだけのわたしでも読み通せた。
    和歌や漢詩を踏まえた句が多い。俳諧とはそういうものだったのであろう。視覚優先の俳句は現代なりの俳句の形なのだろうと推測する。

  • 1ページに一句とその解説
    ページに余白もあるせいか、読んでからゆったりと場面や季節を想像しながら俳句を味わうことができる
    年代ごとに読み進めるようになっているので、芭蕉の年をとる毎の心境の変化などもわかりやすい
    俳句はプレバトで見ていて面白いなと思い始めたレベル、自分で作るわけでもない。
    だけれど、街道歩きや寺社巡りをしていると、あちこちに芭蕉の句碑があるので興味を持ちもう少し理解したいと思い本書を購入した
    有名な句も改めて解説を読むと新鮮な発見もある
    あー!これ、いいなーと思う句、うふっと声が出てしまうような楽しい気持ちになる句、色んな句に出会えてよかった

  • 春なれや名もなき山の薄霞

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著者プロフィール

江戸時代の俳人。1644~1694。


「2015年 『女声合唱とピアノのための おくのほそ道――みちのくへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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