至高の十大指揮者 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044004750

作品紹介・あらすじ

本書は「同じ曲でも指揮者によってどう違うのか」といった演奏比較を目的とした本ではない。もちろん、演奏を聴いていただきたいので、それぞれのCDを何点か紹介していくが、名盤ガイドではない。ネット時代のいまは、検索すればたいがいの演奏家の曲がすぐに見つかり、タダで聴くことができる。それがいいのか悪いのかは別として、かつてのような、「この曲はこの人の演奏」「この指揮者ならこの曲」という名曲名盤選びは必要なくなった。

 したがって、演奏比較、その特色の解説といった観点ではなく、その指揮者がどのようにキャリアを積み上げ、何を成し遂げたかという人生の物語を提示する。

 指揮者ごとの列伝なので、それぞれの章は独立しており、興味のある人物から読んでいただいてかまわないが、それぞれの物語にほかの指揮者が脇役として登場することも多いので、第一章から順に読んでいただいたほうが、通史としてわかりやすいかもしれない。

(本書「はじめに」より引用)

<目次>
第1章 「自由の闘士」アルトゥーロ・トスカニーニ
第2章 「故国喪失者」ブルーノ・ワルター
第3章 「第三帝国の指揮者」ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
第4章 「パリのドイツ人、ボストンのフランス人」シャルル・ミュンシュ
第5章 「孤高の人」エフゲニー・ムラヴィンスキー
第6章 「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤン
第7章 「スーパースター」レナード・バーンスタイン
第8章 「無欲にして全てを得た人」クラウディオ・アバド
第9章 「冒険者」小澤征爾
第10章 「革新者」サイモン・ラトル

感想・レビュー・書評

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  • 著者が選んだ十大指揮者のキャリアと人間ドラマ。

  • 筆者の得意分野、芸術的なお話ではなく、人間と人間との交差点を軸に一冊の本を仕上げる手法に終始。安定して面白いが、ことクラシックでは、それが何か?、という点もある。
    同様の歌舞伎本は、そういう見方・楽しみ方があるのかと感じ入ったし、実際、その語り口を受けて、より深く歌舞伎を理解できた気がしたのだが、指揮者で人間と人間達との関係性だけにスポットを当てても響かない。座頭、ハコ、固定客との関係はとても似ているのだが。

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著者プロフィール

中川右介(なかがわ・ゆうすけ)
作家・編集者。1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌「クラシックジャーナル」ほか、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を2014年まで手がける。クラシック音楽をはじめ、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガにも精通し、現在は作家として活躍。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。主な著書に『アニメ大国 建国紀 1963-1973』『手塚治虫とトキワ荘』『文化復興 1945年』『サブカル勃興史』『読解! 「ドラえもん」講座』『萩尾望都と竹宮惠子』『角川映画1976-1986』などがある。

「2021年 『アニメ大国の神様たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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