失敗ゼロからの脱却 レジリエンスエンジニアリングのすすめ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 23
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044004804

作品紹介・あらすじ

対策をいくら積み重ねても、事故がなくならない。
マニュアルや手順が増えるほど、作業現場は疲弊する。
決められた安全訓練をしても、想定外には無力となる――
現在の安全マネジメントは、もはや行き詰まりを迎えている!


仕事をする目的は、よい製品を作ること、よいサービスを提供することであり、事故を起こさないこと、仕事で失敗をしないことではない。
いまこそ、「事故を減らす」から「成功を増やす」へ、発想のパラダイムシフトが必要なのではないか。


産業界や医療界をはじめ、いま熱い視線が注がれている「レジリエンスエンジニアリング」とはなにか。労働災害、交通事故、航空機の墜落、鉄道の脱線や衝突、医療事故など、ヒューマンエラーの最前線を研究し続けてきた著者が、行き詰まりを迎えつつある安全マネジメントの現状に警鐘を鳴らし、豊富な実例とともに「よい仕事を続ける」ための新時代のマネジメントを提唱する。

感想・レビュー・書評

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  • 事故やミスが有ればそれを起こさないためにルールや仕組みを加えていく、あるレベルまではそれも正解だが、一定のレベルにあるものについては、増やすことが逆効果。稀少に発生した問題だけでなく、問題うまくいっていることに対して、評価検討してみるのがよい。
    →なるほど!と思った。
    システム、ルールを超えた事象は必ずあり、そこには人によるトラブルの際の柔軟性、それを生み出すその人の誇りや気持ち、が重要である。
    事故の事例や背景は簡単にではあるが複数示されており、納得しやすい。

  •  従来のSafetyIの限界について述べ、SafetyII、レジリエンスエンジニアリングの方向性を提唱している本。
     SafetyIIは、「成功を増やす」というスローガンによって現場に安全文化を作っていく方針になるのだけれども、残念ながら具体的な事例が乏しい。というのは、日常的にうまくいっていること一つ一つが「成功」であり、全てをあげつらうことなどできないからだ。ではどうするか、レジリエンスという尺度により組織・体制を評価していくということになる。
     考え方は非常に興味深く、研究していく価値があると思う。しかし、本書で取り上げられている事例は医療現場や航空機の運用など、専門性が高く特殊なものしかないこと、実例も詳細が見えず具体的に取り組む指針となりそうになく、残念ながら自己啓発本の域を脱することができていない。具体的な箇所としては、ゲームを取り入れるといったことが書かれているが、このようなことを取り入れられる現場は限られてくるだろう。
     今後の取り組みに期待する。

  • FRAM, WAI, WAD, チームSTEPPS, SBAR

  • 会社での講演で、「失敗を減らすことに目を向けるのではなく、うまくいっていること、成功するためにどうするかを考えるのが重要」という話に感銘を受け、本書を購入。ただ、具体的な実例紹介は非常に楽しく読めるが、ちょっと概念的な話になると私には難解に感じてしまった…。途中で挫折。今後、もう少し知識レベルが上がったら、改めてもう一度読もうと思う。

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著者プロフィール

1953年生まれ。1977年、京都大学大学院修士課程(心理学専攻)を修了。立教大学名誉教授、株式会社社会安全研究所技術顧問。専門は産業心理学、交通心理学、人間工学。著書に『失敗のメカニズム』(角川ソフィア文庫)、『事故がなくならない理由(わけ)』(PHP新書)、訳書に『交通事故はなぜなくならないか リスク行動の心理学』(G.ワイルド著/新曜社)、『ヒューマンエラーは裁けるか 安全で公正な文化を築くには』(S.デッカー著/東京大学出版会)などがある。

「2020年 『失敗ゼロからの脱却 レジリエンスエンジニアリングのすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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