イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 162
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044004989

作品紹介・あらすじ

活弁士が紙芝居屋へ転身、貸本屋はいまのコンビニより多かった……激動の時代を支え、高度経済成長と合理化の末に消えていった数々の仕事の記録。収入、料金、業務内容まで。全115種イラスト付きで紹介!

感想・レビュー・書評

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  • 昭和の時代、主に戦後以降当時の社会を支えるためにあった仕事だが、今では無くなってしまった仕事を集めた書籍。イラストがついているので、どんな仕事だったのか想像しやすくなっている。当時の価格帯も掲載されているが、当時の経済状況の知識が無いので、冒頭に記載がある簡単な賃金・物価の変遷表から想像するか、本格的に調べてみるしかない。これもまた楽しいのですが・・
    消えてしまった仕事についても、一つ一つ考察することも楽しいと思った。いろんな妄想をするのが、楽しいのだ。
    例えば、なぜ、その仕事が消えてしまったのか?もし、その仕事が現在の進歩したインフラやテクノロジーを使えたとしたら、今でも仕事として存在できるか?
    当時の消費者と現在の消費者のニーズの変化はどのようなものか?
    などなど、消えた仕事から、現在にふさわしい新しい仕事が生まれるかもしれないという視点で繰り広げる妄想が楽しかった。

  • 高度経済成長と合理化の末に消えていった数々の仕事うぃ収入、料金、業務内容までイラスト付きで紹介。

  • 絶滅職業のイラスト付き本で職業にも消費期限がある事が伺える。淘汰された形であるが職業の多様性が無くなった社会は詰まらなそうにも思える。
    今から100年後にはYouTuberとかどういう扱いに分類されているのか気になるところではある。

  • ふむ

  • 文庫王国から。自分より1-2回り上の人にとって、郷愁をそそる魅力的な本かもしれないけど、この中の殆どについてリアルタイムでの経験がない身からしたら、懐かしさの点でのくすぐりは全くない。各業種に対する紹介文は、あくまで紹介文として機能するだけで、物語的魅力がある訳ではないから、必然的にレファレンス的ニュアンスが強くなる。近代史に触れる際、参考文献として傍らにあるとちょっと便利かも、というくらい。

  • 昭和というとまた地続きのような気持ちでいたが、自動化、機械化された現代の仕事からすると、こんなことまで仕事として存在していたことに、隔世の感があった。
    そして、AI化が進む今、そんなことが単独の仕事として成り立ってたのね、と後世に言われる仕事もたくさん出てくるのだろう。
    どんな仕事をシテでもたくましく生き抜いた昭和の時代に比べて、今は仕事の選択になんとも言えない閉塞感があるように感じた。

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著者プロフィール

澤宮優(さわみや・ゆう) ノンフィクション作家。1964年、熊本県生まれ。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業。2003年に『巨人軍最強の捕手』(晶文社)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。主な著書に、『バッティングピッチャー』、『炭鉱町に咲いた原貢野球』、『昭和十八年 幻の箱根駅伝』(以上、集英社文庫)、『世紀の落球』(中公新書ラクレ)、『イップス』(KADOKAWA)、『戦国廃城紀行』(河出文庫)、『暴れ川と生きる』(忘羊社)、『集団就職』(弦書房)など多数。

「2023年 『「二十四の瞳」からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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