中国古代史 司馬遷「史記」の世界 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044005290

作品紹介・あらすじ

神話の時代から前漢までの歴史を綴る『史記』は、単なる事実の列記に留まらない。孔子、始皇帝、項羽、劉邦――司馬遷が示す人物像は、ときに我々の抱くイメージをくつがえす。そして苦悩や葛藤を抱え、悩みながら行動するその姿は、長所短所や善悪功罪の両面を併せ持っている。しかしだからこそ、いつの時代も読む者に深い感慨を与えてやまない。『史記』の人物描写にもとづいて、中国古代の世界を、100の物語で解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • なんておもしろい中国古代史!
    なんてわかりやすい!
    「史記」の世界を100の人物に関する項目で簡潔にまとめてあり、歴史の流れがとってもわかりやすいです

    キングダムや中国歴史ドラマの登場人物が出てくるたびに「本当にこうして生きていたんだ!」と思ってドキドキワクワク
    .
    渡辺精一さんの史記に対する視点がとてもおもしろくて単なる歴史の解説で終わらないところがワクワクの理由なんだなと思いました。
    もっと史記について知りたい!

  • 東2法経図・6F開架:222.01A/W46c//K

  • 先に史記を読んでから読めばよかったかな。司馬遷の人物像に興味を持った。

  • 司馬遷の「史記」をこう読む、といった内容。筆致全体から窺える彼の史観、記述から透けて見える背景、あえて書いたこと又書かなかった(であろう)事とその意図など、司馬遷に肉薄した著者なりの見解を展開している。史記の限られた文言からは様々な解釈が可能だけに、本書の主張や指摘を必ずしも鵜呑みにする必要は無いが、飛躍した想像を抑えた常識的範囲の見解には、ある程度の説得力が担保されているように思えた。細かく分けた人物や出来事の各トピックも、冗長の弊に陥らず読み進めやすい。史書の眼光紙背として読み応えがあり、中国古代史というありきたりなタイトルより、副題の方をメインに用いるべきだった。

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著者プロフィール

1963年埼玉県生まれ、1986年一橋大学社会学部卒、毎日新聞社入社。
大阪社会部、大阪経済部を経て、2001年『週刊エコノミスト』編集部。
2003~2010年同編集次長として、主にマクロ経済、金融、ものづくり、
エネルギー分野を担当。
2012年から毎日新聞川崎支局長。持続可能な経済社会のシステム設計が研究テーマ。
著書に「なぜ巨大開発は破綻したか」(日本経済評論社、共著)がある。

「2012年 『そして「豊かさ神話」は崩壊した』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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