オノマトペ 擬音語・擬態語の世界 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 137
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044005474

作品紹介・あらすじ

「ゴーン」などの擬音語、ぴかぴかなどの擬態語をを一括して言う「オノマトペ」。抽象的で単純で幼稚なものと思われていたオノマトペ、実は奥が深い。日本語楽しみを何倍にもする本!

感想・レビュー・書評

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  • 古事記、日本書紀のころは、外国語(漢字)を使って日本人のこころを表していた。
    きちんと、あの漢字まみれの当て字に「こう読め」と言う注釈が入っていたことは知らなかった。
    私たちが当たり前に使う音読み訓読みは、変わっている、と言うのも新たな視点だった。
    たしかにdogと書いて、イヌと読むと考えたらその不可思議さが分かろうというもの。

    ゴルゴ13の話は漫画を読んだことがないが、「シュボッ」がこんなに深いとは思わなんだ。

    日本の方言が表すさまざまな言葉。
    私は東京育ち、子供たちは東京生まれ東京育ち。
    とはいえ、下町言葉なんて使わないわけで、いわゆる標準語、共通語と呼ばれるような言葉を使い、独特の言葉は使っていない(とおもう)。
    江戸っ子口調なんて今はほとんどないわけで、「ひ」と「し」の区別もつけられる。
    けれど、地方にはその地方の言葉を表す言葉がたくさんある。
    共通語は便利だが、それぞれが指し示す心をそれだけで表すのは難しい。

    面白いのは三島由紀夫。
    オノマトペを使いすぎるなんてダメだ云々と散々言っておいて、はたと気づく。
    しまった、これ、婦人公論…慌てて女性と子供が使う言葉は意義があり…と続く。
    もしかしたらわざと狙ったのかもしれないが、彼にもちょっと焦るようなところがあったのかもと思うと身近に感じられる。

  • オノマトペは日本語のへそ その通りだと思った
    日常生活で意識はされにくいものの、無いと言語表現に莫大な悪影響を及ぼす。

    さらに、漫画や小説、古典文学など様々なジャンルの作品の中で用いられているオノマトペが多数紹介されている。これからは、身近な生活の中で活きるオノマトペを沢山見つけられるようになりそう。

  • おもしろ〜い!!!

    わたしもわりとオノマトペをよく使う人間やと思うけども、そこまでオノマトペにいろいろと想いを馳せることはなかったなと気づく。
    むかつく、のろい、きらめく、ガチャガチャ…など品詞を問わず、いろんなオノマトペがことばの源になっている。
    オノマトペという切り口からいろんな日本語ということばにふれられてたのしかった。
    扱うトピックも漫画とか、古文とか、近代文学とか、いまわたしたちが使っている話し言葉や方言、メールなどなどいろいろで、大学の授業をうけているようでたのしかった。著者の小野先生の書かれる文章もお茶目でたのしい。

    ゴルゴ13のチャッ→シュバッ→シュボッはさすがにわらってしまった。
    古事記にも「こをろこをろ」「もゆら」などオノマトペが用いられているとはしらなんだ。というかそういう視点でみたことがなかった。神様の名前や固有名詞なんかとおなじように万葉仮名で記されていて、そこはまちがえてはいけないことばだったんかなあ。

    オノマトペはことばのへそ。たしかになあと思わざるを得ない。わたしたちの生活に根付いている。
    その一方でも、オノマトペは感覚的なものだし、ちょっとフランクな感じもあるから、使いすぎにも注意。オノマトペがわるいというわけではなく、その性質を理解して使うことも大事。

    日本語にとどまらず他の言語に関しても触れられていて、
    オノマトペから感じるニュアンス、感覚はその言語の話者はだいたい共有して持っているものだと思うけれど、それが他の言語と共有してるかって言うと擬音語はまあ音やから割とある。でも擬態語は全然ちがう。ということは、この感覚ってどこから来ているものなのかなあとすごく興味深い。本能的なものではないってことで。使っている言語と繋がっているのかなあ。不思議。

    これから小説とか詩とか、まんがとか読むとき、オノマトペにも着目せずにはいられなくなりそう。宮沢賢治よみたくなる。
    とってもたのしい本でした。ことばは楽しい。

  • 日本語の奥深さがよく分かる。
    オノマトペを大切にしていきたい。

  • こういった事を整理して書き上げるって、それだけで凄いと単純に思う。

  • 帯にある通り、「プニプニ、コトコト、もゆら、シュボッ。知れば知るほど奥深い日本語の楽しさに触れる」本でした。
    純水な学術書ではないが学術的なことは抑えられていて、時折の脱線がリズムよく読了しました。
    日本語はやはり、いいね。

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著者プロフィール

明大

「2020年 『近世の語彙 身分階層の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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