ガロア 天才数学者の生涯 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044005511

作品紹介・あらすじ

第一章 少年時代
1 ガロアとその家族
2 リセでの生活

第二章 数学との出会い
1 数学者ガロア誕生
2 ルジャンドル『幾何学原論』
3 数学への渇望

第三章 数学史的背景
1 エコール・ポリテクニーク
2 西洋数学の流れ
3 方程式を解く

第四章 デビューと挫折
1 〈数学者ガロア〉デビュー
2 二つの不幸
3 エコール・ノルマル入学

第五章 一八三〇年 ――革命と放校
1 七月革命
2 革命の傍らで
3 放校

第六章 一八三一年  ――獄舎の中で
1 三度目の論文
2 「ルイ・フィリップに乾杯!」
3 獄舎の中で
4 ガロアの黙示録

第七章 一八三二年
1 恋愛事件
2 決闘

あとがき、文庫版あとがき

(本書は2010年に中公新書より刊行された『ガロア 天才数学者の生涯』を加筆修正のうえ、文庫化したものです)

感想・レビュー・書評

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  • まず。数学苦手でも読めます。

    映画「レ・ミゼラブル」のクライマックス、ラ・マルセイエーズ響く七月革命のシーンがものすごく印象に残っているので(直接的に七月革命に参加しなかったにせよ)、あの前後を生きていたんだなぁと思うと、感慨深いものがある。

    では、父が自殺をしていなかったとしたら。エコール・ポリテクニークに合格していたとしたら。フーリエが亡くなっておらず、アカデミー大賞を受賞していたとしたら。
    ガロアは20歳で亡くなることはなかったのか。
    色んなイフが考えられるけれど、結局それは、語り得ないことであって。

    ただ、彼がいたからこそ、繋がった世界がある。
    今なお、彼を理解しようと試み、憧れる人が世界中にいるというのは、なんだか面白い気がする。

    「ガロアは代数方程式論を通してまったく新しい音楽を聴きだしていた。それが斬新なメロディーや和音に満ちあふれていただけなら、ルジャンドルの本のような古典的な形式に整えて一つの楽曲に仕上げることも可能だっただろう。しかし、ガロアの音楽はそれらのどの形式によっても適切に表現できない種類のものだったのである」

    四則演算と平方根で、解の公式を導くことのできた四次方程式までと、五次方程式ではそれが出来ないと論じたガロアのアプローチを理解するのは、私にはなかなか難しい。
    そもそも言葉や記号の定義を辿っていくだけで、迷路に嵌まり込んでいく感じがする。

    ただ、当時の数学者でも見逃してしまうような、ガロアの発想の転換、問い直し方には、すごく魅力を感じる。
    そして、今を生きている。
    その世界にもう少し近づけるといいんだけどなー(笑)

  • 天才数学者Galoisの生涯

  • 現代数学を先取りする理論を構築するも決闘で若くして亡くなった天才数学者の生涯。孤独な天才数学者と激しい政治活動化という二面性は、7月革命やコレラの蔓延など激動の時代ゆえなのかもしれません。いずれにしろ、「時代に殺される」というのは悲しいものです。
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  • 偉大な数学者ガロアの物語。数学者というと、静かな書斎で一人黙々と計算をしているイメージがありますが、彼は違いますね。波乱万丈の生涯でありました。数学を学んでわずか数年の若者が、それまでの数学にない新しい概念を生み出せたことにビックリします。ガロアは、レ・ミゼラブルと同時代の人なんですね。

  • ガロアの”特別扱い”については腑に落ちた。「悲劇の人生」については、不運と言うよりは自業自得に近いんだな。
    功績についてはきちんと評価されていて、数学者ならではのバランスの取れた評伝。
    しかしながらなくなってしまった論文については惜しい…

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著者プロフィール

1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。京都大学理学部を卒業し、京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻博士後期課程修了。京都大学大学院准教授、熊本大学教授などを経て、2015年より現職。その間、ドイツのマックス・プランク研究所研究員、フランスのレンヌ大学やパリ第6大学の客員教授なども歴任。『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』『ガロア 天才数学者の生涯』(ともにKADOKAWA)など著書多数。

「2020年 『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 数学のしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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