銀座アルプス (角川ソフィア文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • KADOKAWA (2020年5月22日発売)
3.83
  • (3)
  • (5)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 156
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784044005856

作品紹介・あらすじ

「宗教は往々人を酩酊させ官能と理性を麻痺させる点で酒に似ている。そうして、珈琲の効果は官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ている」(「珈琲哲学序説」)。近代文学史に輝く科学随筆の名手による短文の傑作選。写生文を始めた頃から昭和8年まで、寅彦の鳥瞰図ともいうべき作品を収録する。表題作および「電車と風呂」「鼠と猫」「石油ランプ」「流言蜚語」「病院風景」等30篇。
解説・角川源義、有馬朗人

みんなの感想まとめ

多様なテーマを扱った随筆集であり、著者の独自の視点から日常生活や科学、芸術についての考察が展開されています。物理学者でありながら、エッセイを通じて当時の社会や文化を自由に語るそのスタイルは、時代を超え...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物理学者にして、随筆家であり、俳人。加えて音楽や絵画にも造詣が深く、もうこれは知の巨人としか言いようがない。
    エッセイの楽しみのひとつは、著者の空想や妄想を辿ることにあると思っているのだけれど、本書では空想にもある程度の科学的根拠があるから、凡人から見ると空想になっているようには見えない。ましてや、妄想の欠片などどこにも落ちていない。ならばというわけで、酒に酔わせて酔客の戯言を引き出してみたいとの邪心を覚えたのだが、下戸だというからこれも叶わず。
    どこかに付け入る隙はないものか。

  • 夏目漱石と寺田寅彦--サイエンスとアートのハイブリッド的視座 - ZDNet Japan
    https://japan.zdnet.com/article/35111896/

    銀座アルプス 寺田寅彦:文庫 | KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322001000010/

  • 好きなフレーズをひとつ。

    「コーヒー茶碗の縁がまさに唇と相触れようとする瞬間にぱっと頭の中に一道の光が流れ込むような気がすると同時に、やすやすと解決の手掛かりを思いつくことがしばしばあるようである。」

  • ようやく、開くことができたという感じ。

    あの時代を生きた人のエッセイは今の時代すべてを理解することはできないかもしれないけれど。それでも、と思う。

  • 明治〜昭和初期にかけての日常のあれやこれやを著名な物理学者おじさん(おじいさんか)が好き勝手に考察して書く随筆。
    当時の男性の書く文章で、やや難解だったけれど非常に面白かった。当時の世の中のこともわかり、とにかく大変に興味深い。
    飼い猫のこと、絵画のこと、地震、火災、庭の植物、映画、音楽、ラジオ、研究、そして東京という町…。おじさんの興味は多岐に渡り、それらについて、驚くほど現代にも通じる感性で語られている言葉たち。
    人間の営みの変化する様と同時にその普遍性を強く感じた。

    そして、この人は現代に生きていたら間違いなくスタバで論文を読んでるおじさんになっていただろうな、などと勝手に想像して笑った。

全5件中 1 - 5件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

寺田寅彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×