ピタゴラスと豆 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044005887

作品紹介・あらすじ

「結局自分に入用なものは、品物でも知識でも、自分で骨折って掘出すよりほかに途はない」(「錯覚数題」)。科学と文学をあざやかに融合させた寺田寅彦。随筆の名手が、晩年の昭和8年から10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録する。表題作をはじめ、「錯覚数題」「夢判断」「三斜晶系」「震災日記より」「猫の穴掘り」「鷹を貰い損なった話」「鳶と油揚」等23篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  随筆、エッセイには身辺雑記的なものからかなり思想性に富むものなどいろいろだが、寅彦の科学的発想からの文章は、今読んでも古さをほとんど感じることがない。科学的思考の本質を捉えていたからこそだったのだなあと、改めて思った次第。  

     特に、「震災日記より」は関東大震災の体験記なのだが、地震そのものから火災の様子、朝鮮人が放火をする、井戸に毒を入れるといった風説が流布している状況など、その詳細で冷静な観察には舌を巻いてしまう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

寺田寅彦の作品

ツイートする
×