幕末武家の回想録 (角川ソフィア文庫)

制作 : 柴田 宵曲 
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006006

作品紹介・あらすじ

大名から御家人まで、江戸時代の元武士たちが明治維新後に語った回顧談。江戸時代の生活・習俗・規則などの話題から、薩英戦争や大政奉還のような大事件まで、当事者として居合わせた人々だからこそできる貴重な話を、江戸学の祖・三田村鳶魚の著作に携わった柴田宵曲が編む。親本は青蛙房から刊行された『幕末の武家』。文庫化にあたり新たな注釈を加えた。江戸時代を知るための必読の書。
解説・高尾善希

【内容(一部)】
・江戸城の開門・閉門のしきたり
・米公使を言い負かした弁舌の立つ老中
・苛烈を極めた旧幕臣の静岡への移住
・薩英戦争真っ只中のイギリス軍艦に乗り合わせた日本人
・軍艦開陽丸を受け取りに行く途中インドネシアで難破した話

【目次】
解題  柴田宵曲
大名の日常生活  浅野長勲
大奥秘記  村山鎮
時の御太鼓  桂園
高家の話  大沢基輔
御船手の話  向井秋村
御朱印道中・御目付  桂園
御徒士物語  鈍我羅漢
勤番者  内藤鳴雪
お伽役の話  伊藤景直
廻り方の話  今泉雄作
雲助  宮崎三昧
幕末の話  梶金八、飯島半十郎、江原素六、柴太一郎、立花種恭、竹斎、六十匁道人、相陽道人、松本蘭疇、流行歌
明治元年  塚原渋柿
外国使臣の謁見  江連堯則
明治以前の支那貿易  山口挙直
幕末外交瑣談  田辺太一
目撃した薩英戦争  清水卯三郎
日蘭交渉の一片  長岡護美
徳川民部公子の渡仏  呉陽散士
和蘭留学の話  あられのや主人
幕府軍艦開陽丸の終始  沢太郎左衛門

感想・レビュー・書評

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  • 氷川清話のように明治も20年〜30年になると、江戸時代を全否定するのではなく、見直す動きが盛んになったようだが、この本も幕末を生き抜いた武士たち(しかもある程度のランクの人たち)が当時を振り返り語った物を編集した一冊。
    あの時、実はこうだったのか!というのが知れて面白い。
    最後の榎本武揚や西周がオランダへの行程をつづった話は他の本では読めないような内容で、非常に興味深かった。

  • シクジリ役人という役職が面白い。荷物に間違いがあったとか、粗相をした時等にこの役人が出てくる。クレーム処理みたいなものかな。そういえば屁おい比丘尼っていたのを思い出した。
    江戸の薩摩藩邸焼き討ち事件の時、目と鼻の先で火事がおきているのに近所の人たちは暮れの騒ぎで極楽太平だったらしい。年が明けて京では鳥羽伏見になるんだけど、江戸はそれまでは落ち着いていたことがわかる。
    明治に入り武士は帰農帰商でなんとか生きていかなければならなかった大変さも書かれていた。飢えて死んだ等も記されていて、この時代を生き抜く大変さを感じる。

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