鎌倉殿と執権北条130年史 (角川ソフィア文庫)

著者 :
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006174

作品紹介・あらすじ

鎌倉幕府を打ち立てた源頼朝が没すると、政治の実権を握ったのは北条一族だった。有力御家人を次々に排除し、揺るぎない権力を築き上げていく。義時の執権就任による地位の確立から、朝廷と兵刃を交えた承久の乱、泰時の御成敗式目制定と評定衆による合議制、時宗によるモンゴルとの交戦を経ながら、なぜ130年にわたって勢力を維持できたのか。敗れた御家人や朝廷の思惑にも注目しながら、執権北条氏の新たな像を提示する。


【目次】

プロローグ  

第一章 梶原氏と比企氏
  一 鎌倉殿頼朝死後の政局
  二 梶原景時の失脚
  三 比企氏の盛衰

第二章 北条時政と畠山重忠
  一 時政と執権
  二 元久二年の政変と牧方

第三章 北条義時と和田義盛
  一 義時と「執権」制
  二 和田合戦

第四章 北条義時と後鳥羽上皇
  一 後鳥羽上皇と将軍実朝
  二 承久合戦

第五章 北条泰時の政治
  一 執権泰時の誕生
  二 合議制の光と陰

第六章 北条時頼と三浦一族
  一 寛元の政変
  二 宝治の合戦
  三 北条時頼の政治

第七章 北条時宗と安達泰盛
  一 時宗政権とモンゴルの襲来
  二 安達氏と鎌倉幕府

第八章 北条貞時と安達氏
  一 貞時の政治
  二 執権から得宗へ

第九章 北条高時と足利氏・新田氏
  一 北条高時と後醍醐天皇
  二 足利氏と鎌倉幕府
  三 足利高氏と鎌倉幕政
  四 新田氏と鎌倉幕府

補論 幕府と官僚
  一 大江氏
  二 三善氏
  三 二階堂氏

エピローグ
あとがき
主な参考文献

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉殿関係でおススメしてもらった本書。
    ある程度、史学に興味がある人向け。

    ◯◯と◯◯という章立てが面白かったのと、泰時以降も押さえられているので、それぞれの家がどんな末路を辿ったのかが分かる。

  •  次の大河ドラマの影響で、2021年後半から北条氏関係の本がだいぶ刊行されてきている。本書も元版は2001年だか、加筆・修正され文庫化されたものである。

     内容としては、鎌倉殿頼朝の死から、いかにして北条氏が幕府の実権を握ることになったのかを、有力御家人を次々に排斥していく過程をたどりながら描いていく。
     
     この時代は、兄弟と言っても同母、異母があって関係が複雑だし、分割相続制で同じ一族の中でも利害が同じではないし、また幾重にも重なる血族・姻族関係や乳人関係があるから、人物の相関関係を追うだけでも一苦労だ。
     有力な御家人一族が滅ぼされていくのが、北条氏主流の権力欲に由来するのか、周りも同調したのは執権職の権威、重みがあるからなのか、敗れたのは先手を取られてしまったためなのか、武力的に弱かったからなのか、本書全体を通読してもその辺りのことが良く分からず、やや消化不良の感がする。

     もっとも、官僚系御家人、大江氏、三善氏、二階堂氏などはあまり取り上げられないので、勉強になった。

  • 大幅な加筆・修正を加えて文庫化されたもの。北条氏とその対抗勢力を軸に、鎌倉幕府滅亡までの130年を追う内容。政争の中で没落していった側の叙述に力点が置かれ、それを通して鎌倉幕府の変遷が浮き彫りになる内容が面白い。

  • 官僚御家人の、したたかでしなやかな生き方と、和田や畠山等の御家人の武に特化した生き方。対照的な存在で興味深い。

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著者プロフィール

1947年茨城県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。東北福祉大学大学院教育学研究科嘱託教授。専門は日本中世史。博士(文学)。著書に『鎌倉幕府と東国』(続群書類従完成会)、『中世東国の地域社会と歴史資料』(名著出版)、『相馬氏の成立と発展』(戎光祥出版)、『北条義時』(ミネルヴァ書房)など。

「2021年 『鎌倉殿と執権北条130年史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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