中国名詩鑑賞辞典 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2021年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (784ページ) / ISBN・EAN: 9784044006211

作品紹介・あらすじ

中国詩は古来、日本文化に深い影響を与えてきた。「国破れて山河在り」の成句で知られる「春望」。源氏物語に底流する哀切の長編叙事詩「長恨歌」――。上代の「詩経」から唐代の李白や杜甫、そして明清代まで名詩350首を厳選。読む・書く・味わうために必要な訓読、現代語訳、語釈、押韻などの項目を網羅した必携の本格辞典。押韻と平仄のルール、詩形分類、表現の変遷を概観できる「中国詩を読むための序章」と成句索引を収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 中国名詩鑑賞辞典
    角川ソフィア文庫 B 101 1
    著:山田 勝美
    出版社:KADOKAWA

    中国詩を読むための序章 が秀逸である

    詩の鑑賞

     起承転結
     押韻
     平仄

    中国語の特性 

     熟語 重言(同じ文字を重ねたもの)
        畳韻(語句の韻の同じ文字を重ねたもの)
        双声(語頭の子音の同じ文字を重ねたもの)

     四声 平・上・去・入

     韻 声音の末尾の響き 206韻

    詩の形式

     五言古詩
     七言古詩
     楽府(雅楽の歌詞)

     五言絶句 1句5文字で4句で1首起承転結
     七言絶句 1句7文字で4句で1首起承転結

     五言律詩 1句5文字で、8句で1首、3・4句、5・6句が対句になっている
     七言律詩 1句7文字で、8句で1首、3・4句、5・6句が対句になっている

     五言排律 1句5文字で、10句以上の律詩
     七言排律 1句7文字で、10句以上の律詩

    詩の変遷

     上古の詩 詩経、楚辞 孔子、屈原、宋玉、景差

     漢・魏・六朝の詩 
      漢 武帝(前漢)
      魏 文選 曹操、曹丕、曹植
      六朝 陶淵明、謝霊運

     唐代の詩 4つの区分に分かれる
      初唐 王勃、楊炯、盧照鄰、駱賓王、沈佺期、宋之問、陳子昂、劉希夷、張若虚、張九齢
      盛唐 李白、杜甫、王維、孟浩然、儲光羲、常建、高適、岑参、王昌齢、王之渙、王翰
      中唐 白居易、韓愈、韋応物、柳宗元
      晩唐 李商隠、温庭筠、許渾、杜牧

     宋・元・明・清時代の詩
    宋 邵雍、林逋、欧陽脩、王安石、蘇軾、黄庭堅、范成大、陸游、朱熹、司馬光、文天祥、謝枋得、曾鞏
      元 元遺山、趙孟頫
      明 劉基、高啓、袁凱、李東陽、李夢陽、何景明、李攀龍、王世貞
      清 袁枚、王漁洋、王士禎

    時系列に詩人の作品がならび、解説には、押韻という項目があって、五言絶句などの詩形と韻の解説があるのが、めずらしい

    その中でも盛唐の作品が多く、李白・杜甫が群を抜く

    李白の酒は底抜けに明るい 胡姫、外国娘のバーが、長安にあったり、清い高級酒を李白は飲んでいた
    それに対して杜甫は、濁り酒、生活臭がどうも抜けない

    全般的に、どこかにいったとか、高い塔や丘にのぼったとか、人に会って、別れたとかが、歌の材料になっている

    解説はくわしく、読み込むにはとってもいいテキストだと感じました。

    目次

    はしがき
    凡例
    中国詩を読むための序章

    上代の詩
    漢・魏・六朝時代の詩
    唐代の詩
    宋・元・明・清時代の詩

    あとがき
    成句索引
    唐時代地図

    ISBN:9784044006211
    出版社:KADOKAWA
    判型:文庫
    ページ数:784ページ
    定価:1680円(本体)
    2021年08月25日初版発行
    2024年01月15日6版発行

  • 今どきの出版物には珍しく、書き下し文が歴史的仮名遣いになっている。共通科目のテキストにちょうどいい。

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著者プロフィール

1909年、千葉県生まれ。1935年、広島文理科大学漢文か卒業後、東京大学中国哲学科に研究生として学ぶ。加藤常賢博士について契金文を研究。1957年「塩鉄論の基礎的研究」によって博士号。1971年、中華学術院より名誉哲士(文学博士相当)の称号を贈られる。上智大学名誉教授。1989年没。著作に『漢字字源辞典』(共著、角川書店)、『新釈漢文体系 論衝』(明治書院)、『故事成語辞典』(編著、東京堂出版)他。

「2021年 『中国名詩鑑賞辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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