千夜千冊エディション 日本的文芸術 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2022年1月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784044006679

作品紹介・あらすじ

日本の文芸術は「歌」から始まる。そこから技を磨いていった。歴史と想像入り混じる「虚実皮膜」で遊ぶ近松・南北・秋成、「私小説」というジャンルを築いた四迷・独歩・花袋。日本文学を案内する第一弾!

感想・レビュー・書評

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  • 必読書

  • <目次>
    第1章  詠む/写す/代わる
    第2章  虚実をまぜる
    第3章  「私」がはぐれている
    第4章  少しエロテックにする

    <内容>
    千夜千冊エディションの日本文学編の1。あとがきを読むと、日本文学は4分冊になるという。その1巻目。読んでいると、今避けている文学を読みたくなるし、西鶴や芭蕉や近松は、授業にそのまま使える。

  • セイゴウさんの本は見かけたら、なるべく買う。
    難しくて頭抱える本もあるけれど、本書はスラスラ読めた。

    柿本人麻呂、紀貫之、松尾芭蕉から現代作家までの書評を編集工学から構成したもの。

    近松門左衛門の名文を披露しているが、文楽を聞いているときでも、太夫の語りには聞き惚れるけれど、名文なのかどうなのか判らないんだよな。情けない。亡くなった橋本治さんだったら、こういう義太夫の文章も書けたかな。

    二葉亭四迷「浮雲」や関川夏央さんが四迷について書いた本は読んだ。
    (引用)ここに四迷の最も求めていた「はぐれた私」の彼方というものがある。これはのちに九鬼周蔵が希求しつづけた「意気」というものの近代的な自覚の最初であり、その前駆体であり、また日本人にひそむ「偶然性の哲学」の風前のニュアンスというものだったにちがいない。
    う~ん。僕は四迷の迷いについて判っていなかったんだな。

    泉鏡花「日本橋」
    (引用)「これがダメなら日本は闇」は、一介の芸者の啖呵である。けれども鏡花は芸者にこそ、そう言わせたい。それをもって社会を自然主義に捉えるなどという野暮な連中に切り込みたかった。大正デモクラシーにも吉野作造にもぷいと背を向けたい。実際にも書いている、「自然派というのは、弓の作法も妙味も知らぬ野暮天なんじゃありませんか。」
    BSの「ぶらぶら美術小村雪岱の装幀を紹介していた。(山田五郎さんの解説で美術館、博物館巡りしてみたいなあ。)「日本橋」探してみようかな。

    その他、沢山思うことがあった。読みたい本も増えた。暫く手元に置いておこう。

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著者プロフィール

1944年、京都生まれ。70年代に雑誌『遊』編集長として名を馳せ、80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など他方目におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。2000年よりインターネット上で「千夜千冊」を連載。日本を代表する「読書の達人」としてブックウェア事業を拡大。編集的な選書と読書空間の企画演出はつねに話題を呼んだ。主な著書に『知の編集工学』『多読術』『日本という方法』『千夜千冊エディション』(全30巻)『日本文化の核心』『別日本で、いい』(共著)ほか。

「2025年 『百書繚乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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