雪と人生 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
  • (2)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006891

作品紹介・あらすじ

「科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発する」(「簪を挿した蛇」)。雪の結晶の研究や人工雪の製作で足跡を残した物理学者の中谷宇吉郎は、寺田寅彦と並ぶ名随筆家として知られている。身近な生活の中にあるさまざまな話題から、科学的な見方とはどのようなものかを説いた作品を厳選。代表作の「雪を作る話」「雪雑記」「ツンドラへの旅」「天地創造の話」「千里眼その他」「立春の卵」など17篇を収録。解説・佐倉統

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  雪の研究で有名な著者はまた、恩師寺田寅彦と同じく随筆の書き手としても名高い。

     自分の生まれ故郷での想い出を語った、子供時代に上がることを許されて垣間見た「御殿の生活」や、同じく懐かしさに溢れた「真夏の日本海」。
     雪の人工結晶を作る工夫や苦労、楽しさを語る「雪を作る話」、「雪雑記」、静養先の伊豆海岸であがる雑魚を油絵で描き、その色や光の具合いを精密に捉えた「雑魚図譜」。

     戦前の樺太への旅を書いた「ツンドラへの旅」では、カラフトにおいて、岩波新書をモデルにした樺太叢書というものが刊行されていたことを知った。
     また、「天地創造の話」は、昭和19年夏の昭和新山隆起の観測記録である。

     そして、「千里眼その他」、「立春の卵」では、科学者として疑似科学に正面から立ち向かう著者の生真面目さが窺える。

  • 2022.04.06 図書館

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1900年、石川県生まれ。物理学者。東京帝国大学理学部物理学科卒業。寺田寅彦に師事し、卒業後は理化学研究所で寺田の助手となった。イギリスに留学後、北海道帝国大学理学部助教授、翌々年教授となる。学位は理学博士(京都帝国大学、31年)。雪の結晶の研究や人工雪の製作に成果を上げた。随筆家としても知られる。62年没。著書に『雪』『科学の方法』ほか多数。

「2022年 『科学と人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中谷宇吉郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴァージニア ウ...
伊坂 幸太郎
カズオ・イシグロ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×