- KADOKAWA (2023年3月22日発売)
本棚登録 : 83人
感想 : 4件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784044007522
作品紹介・あらすじ
予感や憧れといった情動の根源は一体どこにあるのか。魂の故郷を現実世界を超えた場所にあるとみなす神秘学。理性と感性を融合させた学問に向き合い、人間を霊・魂・体の存在として捉え直す著者の言葉は、極端に外面化された現代の私たちに新たな視点を投げかける。ゲーテ、ニーチェ、フロイト、ユングへと連なるヨーロッパ精神史を辿りながら、シュタイナーの実践的秘儀を紹介。ユングの章を増補した完全版。
解説・若松英輔
みんなの感想まとめ
人間の内面や魂の探求をテーマにしたこの書籍は、神秘学の新たな視点を提供します。著者は、神秘学が単なる宗教的な信念体系ではなく、異なる宗教や世界観を融合させる学問であることを示しています。特に、近代科学...
感想・レビュー・書評
-
神秘学って胡散臭いなと思っていたけど、別に神秘学を学んだからといって新しい宗教に加担するわけではなく、今まで自分の属していた宗教の本当の意味が理解できるようになるらしい。また、他の宗教や世界観を批判するのではなくて、それら異質なものを融合することを目標としている学問だと知ることができた。あと、ブラヴァッキーの生涯が波瀾万丈でもっと知りたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「神秘学」という名前に胡散臭さを覚えるけど、一旦それを置いといてテクストに向き合ってみると、何てリアルな学問なんだろうと思った
確かに近代科学の手法では無いけど、融和の(本書でいう「融合の学」)論理で個人を救済しようと試みていくのに感動した
近代科学が「批判の学(区別によって本質に迫る学問)」なのに対して、神秘学は「融合の学(多様性を最大限容認し、その差異の根源に迫る学問)」というのが、現代へのアンチテーゼのような気もして面白かった
ヨアキムの意識の歴史的変化の件も、目からウロコで面白かった -
今回の文庫化で追加されたらしい、ユング論がとても面白かったです。科学と宗教と哲学を架橋する神秘学。Amazonマーケットプレイスでユングの自伝が安かったので買ってみます。
-
・小さな子どもはよく根拠のない不快感に陥ります。小学生の中に根拠のない頭痛を訴えたり、下痢したりする子どもが多いのは、まだ意識が充分に解毒作用を行えないものですから、学校で先生に叱られたり、友だちとの関係がうまくなかったりすると、すぐに肉体的に影響してくるからですが、大人でも同じで、無意識にだれかの悪意をうけたり、無意識に自分にふさわしくない仕事を強制させられたりしますと、肉体に影響してくるわけです。
この本が世に送り出されたとき、まだ、インターネットは存在しなかった。匿名で誰かを中傷することが日常化されてはいなかった。しかし、ここに述べられていることは私たちの今の問題である。この一文を読んだだけで、本書の現代的意味と普遍性を感得することができるだろう。
著者プロフィール
高橋巖の作品
