日本人の仏教史 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 46
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044007942

作品紹介・あらすじ

6世紀に大陸より伝来した仏教は、早くから日本人固有の宗教観と結びついてきた。空海・日蓮・親鸞・一遍のような宗祖だけでなく、空也・円空・木喰などの遊行僧をはじめ、熊野信仰や修験道などの山岳宗教、そして高野聖、山伏、放下など無名の民間僧に注目し、その歴史を辿る。どの時代でも根底にあるのは、庶民による信仰だった。明治の排仏毀釈を経て、現代へと至る長大な歴史に、仏教民俗学の泰斗が新たな光を当てる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 五来重著 『日本の仏教史』 | ストーンサークル
    https://stone-c.net/bookcollection/3061

    五来 重 - 法藏館 おすすめ仏教書専門出版と書店(東本願寺前)-仏教の風410年
    https://pub.hozokan.co.jp/author/a224050.html

    「日本人の仏教史」五来重 [角川ソフィア文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322307001255/

  • 日本の仏教の歴史が語られる際にはどうしても祖師の偉業と宗派の発展や時の政権との関係が中心となるが、それらの要素を成り立たせているにもかかわらず軽視されている庶民のうちに浸透していた信仰やその実践がいかに重要で豊穣であるかを思い知らされた。聖(ひじり)・山伏・遊行者などの名も無き仏教者によって取り入れられた仏教が古代からの庶民の祖先信仰・山岳自然崇拝から置き換わる状況にはならず、その形態を保全・強化していくものとなったことが良く分かった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

五来重(ごらい・しげる)
1908‐93年。茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科国史学専攻卒業。高野山大学教授を経て、大谷大学文学部教授、同名誉教授。専門、日本民俗学、宗教史。著書に、『五来重宗教民俗集成』(全8巻)『五来重著作集』(全12巻・別巻)の他、『仏教と民俗』『高野聖』『熊野詣』『山の宗教』『日本の庶民仏教』『四国遍路の寺 (上・下)』『円空と木喰』『日本人の地獄と極楽』など多数。

「2021年 『修験道入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五来重の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×