曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

制作 : 諏訪 春雄 
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 136
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044011031

感想・レビュー・書評

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  • 古典にきちんとした現代語訳がついていて手頃な文庫本はこのシリーズくらい。当時に恋愛という言葉概念がなかったことを考えれば、人情と恋慕の物語。死ぬほど恋しているのになんだか軽い。それも江戸時代の感覚か。

  • 近松門左衛門の浄瑠璃3作を収録した本。
    現代語訳と本文がそれぞれ収録されています。
    どの作品も人の恋路を描いた作品で、
    恋する気持ちってどの時代も変わらないなということを改めて実感します。
    死ぬことで結ばれたい、現世ではなく来世で添い遂げたいと思うほど強く思いあう姿は切なくて美しいなと思います。
    死んだら悲しむ人がいるというのを分かった上で、それでも自分たちの愛を選んでいるので切なさは倍増です。
    きっと周りの人のことを考えないで死のうとしているなら、ここまで感動的にはならずただの身勝手だと思うんだろうなぁと感じました。

  • 読みやすい現代語訳の後に原文が来るので分かりやすい。
    原文もリズムが良くて読みやすかった。

    3組の男女の堕ちる理由は全て違うけれどどの作品も男に引き摺られて堕ちる女の姿が哀れ。

  • 2018.7.20~7.30 再読。

  • 有名どころの3編が掲載されています。こなれた現代語訳なのでとても読みやすく臨場感があります。
    元々冥途の飛脚を目的に読んだのですが、自分のメンタリティの関係で、転落していく主人公に対して見てられない感じがして、思った以上に楽しめなかった自分がいました。共感性羞恥が発動されてしまったような気がします。自分自身のどこかに、自分もこの主人公のようにふとしたはずみで転落してしまうのではないかという意識があるのかもしれないと思った作品でした。単純に悲しい話の時は、何ともない事が多いのになぁ。

  • 近松門左衛門をはじめて読んでみた。
    浄瑠璃の知識もほとんど無く読んだのだが、なかなか面白い。
    文章で読んでこれだけ面白いと感じるのだから、浄瑠璃で観たら更に面白いのではないかと思う。
    所謂「心中物」であるので無常観をあらわす仏語なども頻出したり、ことばの掛け合わせなどもあり、意味をくみ取るのにだいぶ苦労する。
    本書は原文の雰囲気を損なわない秀れた現代語訳があるので、それを頼ることが可能である。
    原文にも細かな校注があり、とても素晴らしい書籍だ。

  • 三谷幸喜の『其礼成心中』を読むに当たり、一応原作(元ネタ?)も読んでみようと思い。

    「曽根崎心中」「冥途の飛脚」「心中天の網島」の三作。
    それぞれ あらすじ、現代語訳、原文が掲載されています。あらすじがあるのが とてもありがたく、その後の現代語訳が 理解しやすくなりました。原文はチラチラ程度です・・・(汗)

    三作の中では「曾根崎心中」が一番シンプルですが、好みかな。後の2作は人間関係がより複雑だったりして、脚本としては面白くなっているのかもしれませんが、主人公に共感できるかというと、なんだかもやもやしてしまう。(妻子ある身で恋人に走る、という展開がちょっと苦手)ま、これはほんとに好みの問題なので。

    それにしても、これを人形が演じるとなると どうなるのかしら?文楽 見てみたいです。

  • 浄瑠璃になるとやはり演出のチカラもあって、至極の心中ものになるね。

  • 半分以上が古典の教科書みたいになっていて、
    現代語訳の内容自体は短いので、すぐに読み終えました。

    最も美しい愛の結末は心中…と私も思いますが、
    経緯なんかは結構俗っぽかったりしますね。
    まぁ美しく愛を終わらせるために心中するのではなく、
    やむにやまれぬ事情で心中するので当然かも知れませんけど。

    曽根崎心中は徳兵衛の人の良さが招いた物なので、
    大分同情の余地がありますが、
    残りの2つは不甲斐ない男性の所為で遊女が翻弄された…
    という感じの流れなので、残念な印象が拭えません。
    特に冥途の飛脚は結局心中に失敗して捕まってますしね…。
    でも心中と云えば!な作品が読めたので満足です。
    今後はもっと私好みな心中を描いた作品を探したいな。

  • 江戸時代前期の元禄期の人形浄瑠璃の作者として歴史の教科書などで必ず目にする近松門左衛門の心中物として名高い曾根崎心中、心中天の網島など3編を収録。大坂を舞台に、遊女とその遊女にのめり込んでしまった男の顛末記です。浄瑠璃のための作品なので、上演されるものを見るのが前提だけに本を読むだけだと微妙に分かりにくい部分もありますが、セリフ回しなど、なかなか面白いです。これはぜひ歌舞伎や人形浄瑠璃で観てみたいです。あと、本書は現代語訳と原文が1冊にまとまっているのでとても重宝します。

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