鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2005年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784044051013

作品紹介・あらすじ

かまいたち、火車、姑うぶめ獲鳥、ぬらりひょん、狂骨、牛鬼……現代の小説や漫画でも馴染み深い妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。当時の文化人が一目を置くほどの博識と類まれなる画力を持ち、現代にいたるまで妖怪画家たちに大きな影響を与え続けている鳥山石燕。その妖怪画集全点「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」を、コンパクトな一冊に収録する決定版。解説・多田克己

感想・レビュー・書評

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  • 江戸期の妖怪画家、鳥山石燕の浮世絵集。
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    水木しげるに始まって、手塚治虫の「どろろ」や京極堂、畠中恵「しゃばけ」まで、現代に通ずる妖怪の源泉はここなのだな、と思いました。とても面白かったです。
    書き込まれている文字というのは現代の一般的な教養では読み解くことができませんが、対訳が同じページに書かれているので、それを見ながら絵中の文章を解読するという遊びができて、1ページ1ページじっくり見てしまいました。これも新鮮な学びがあって楽しかったです。
    ところで日本にはニュウナイスズメというスズメに似た鳥が生息していますが、そのニュウナイスズメの語源となるエピソードが入っていたことがまた面白かったです。ニュウナイとはそういう意味だったのかあ。あと、鬼が履いてる虎皮のパンツの秘密とかも。
    しかし惜しむらくはこんな楽しい絵図の本を文庫本にしてしまった点でしょうか。もうちょっと大きな絵で楽しみたかったです。

  • 江戸時代の画家・鳥山石燕による妖怪画集全点を紹介する。
    ・画面百鬼夜行 陰 陽 風
    ・今昔画面続百鬼 雨 晦 明
    ・今昔百鬼拾遺 雲 霧 雨
    ・百器徒然袋 上 中 下
    解説 多田克己  索引有り。

    天狗、山姥、猫また、河童などのよく知られた妖怪。
    鳴屋(やなり)、姑獲鳥、鈴彦姫などの、現代小説の妖怪。
    そんな妖怪たちに姿を与えた、鳥山石燕の妖怪画集。
    様々な書籍、謡曲、各地の伝説や民間伝承に、創作も。
    夜が暗かった江戸時代の妖怪たちの、怖いよりも、
    何か身近感が味わえる姿が描かれている。
    その想像力の素晴らしいこと!
    そして、水木しげるや京極夏彦、「しゃばけ」シリーズなどの
    原点であることをバリバリと感じてしまう。
    ちなみに大河ドラマ「べらぼう」では片岡鶴太郎が
    鳥山石燕を演じるって。怪しさ抜群!


  • 京極 夏彦先生の小説に影響され図画百鬼夜行に興味をもったので手にとりました。

    ゲームやアニメの影響でイメージしていた妖怪が全く想像していなかった感じで登場して驚きました。
    特に、酒呑童子は妖怪ウォッチのイメージが強く盃をもった鬼の妖怪なのだといままで思っていたのでびっくりしました。

    知らなかった妖怪達も沢山いて、もっと妖怪のことを知りたいと感じました。

  • 「画図百鬼夜行」の他、「今昔画図続百鬼」、「今昔百鬼拾遺」、「百器徒然袋」の全てが収録されている
    
    画図百鬼夜行は京極夏彦関連でよく目に耳にするけど、ちゃんと見たことなかったと思って購入
    
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    かまいたち、火車、姑獲鳥、ぬらりひょん、狂骨、牛鬼……現代の小説や漫画でも馴染み深い妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。当時の文化人が一目を置くほどの博識と類まれなる画力を持ち、現代にいたるまで妖怪画家たちに大きな影響を与え続けている鳥山石燕。その妖怪画集全点「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」を、コンパクトな一冊に収録する決定版。解説・多田克己
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    妖怪画の始祖とも言われる鳥山石燕
    現代日本の妖怪のビジュアルイメージは水木しげるによる影響が多いけれども、その源流がここにある
    石燕は狩野派の画家で非常に博識だったとの事
    日本や中国の古典、和歌、軍記物、浮世草子、謡曲などの記述を元に描かれた妖怪たち
    
    ただ、元となる記述から鳥山石燕が創作したとされる妖怪も多数あるらしい
    Wikipedeiaにもその辺が載っていて、大体1/3くらいは創作のようだ
    
    
    「しゃばけ」(畠中恵)のアニメを見て、そう言えば最初に出てくるのは鈴彦姫だったなと
    で、この妖怪はこんなに昔からいる妖怪なのかと気になって調べたら、百器徒然袋に載ってるくらいに昔からいる
    ただ、鳥山石燕の創作というのも知って、改めて画図百鬼夜行をちゃんと見ておこうと思って読んだ
    
    私の妖怪に関するイメージと言えば
    子供の頃は「ゲゲゲの鬼太郎」
    中高生のあたりは「地獄先生ぬ~べ~」「うしおととら」
    大学生の頃に京極夏彦という作家の存在を知り、「百鬼夜行」シリーズを読んだのは社会人になってからで、もうちょっと後に「しゃばけ」シリーズを読み始めて、途中までの既刊まで読んで以降は休止中
    
    
    飛頭蛮は「うしおととら」で初めて聞いた名前だけど
    その実はろくろ首だったりするし
    似たようなネタが「地獄先生ぬ~べ~」でもあった
    幽体離脱とろくろ首の錯誤とかね
    
    「うしおととら」で言うなら、雲外鏡も石燕の創作だったんだな
    
    宮崎駿のアニメ映画「君たちはどう生きるか」に出てきたアオサギが「青鷺火」をモデルにしてる
    これは鳥山石燕の創作ではなく、和漢三才図会にも由来するようだ
    
    
    現代で有名だったり日常の会話でも出てくるような者の中で鳥山石燕による創作のもの
    「雨女」は元となる記述があるけど、それを雨女と名付けたのは鳥山石燕なのだろうか?
    
    「狂骨」はゲゲゲの謎でも重要な役割を果たす妖怪だなぁ
    ただ、大型化したら餓者髑髏と区別がつかない気がするんだが……
    まぁ、野原で野垂れ死んだか、井戸の死体かの違いで、結局は亡くなった人たちの怨念が骨となって出てくるという共通点ではある
    
    「泥田坊」も創作なのが意外
    田んぼを大事にしない子孫に対する警鐘の役割を持つ存在だけに、結構昔からいてもおかしくないと思うのだけど
    
    こんな感じで掘り下げていくと妖怪はキリがないので、とりあえずここまでにしておく

  • 京極夏彦の百鬼夜行シリーズと巷説百物語シリーズを再読中なので久々にパラパラと。
    可愛らしい絵が載っているのみで、あまり説明がないのが少し残念。
    それでも見てるだけで引き込まれる不思議な魅力がある作品です。

  • セキエンさん、はじめて知りました。
    元祖「妖怪画家」なのね。

    妖怪だらけの画集だから
    怖い絵ばかりかと思うところ。
    もう、全然〜( ^∀^)
    一見おどろおどろしくても
    よーく表情を見ると
    どれも、ちょっととぼけている。

    「目目連」や「琵琶牧々」あたり
    漫画につながる感じの描き方が好き。
    こういう図録は昔の人々にとって
    娯楽と学びを兼ねた
    大切な本だったことでしょう。

  • 知り合いに薦められて買いました!満足なボリュームでしたが、私としては一番好きな妖怪・「タタリモッケ」も入れて欲しかったです。でも読み応えは抜群でした!高くなっても良いので、出来れば全妖怪を新装版として出して欲しいくらいでした!

  • 京極先生は早く新作を!

  • ★★★★★★江戸時代の絵師・鳥山石燕の描いた妖怪画を一冊の文庫本に収めたもの。天狗、ろくろ首、雪女などのおなじみな妖怪から、まったく馴染みのないものまで、およそ200余りと豊富で、ユーモアたっぷりな想像力が画に生命を与えている。索引もついてますし、資料としてかなり有用です。

  • 小さな頃から妖怪が大好きな自分にとって、ただただ眺めているだけで楽しい一冊です。
    妖怪好きは是非とも一冊持っていてほしい!
    いやほんと、何時間でも飽きる事なく見てられる。。
    妄想力って本当に素晴らしいです。

  • かまいたち、火車、姑獲鳥、ぬらりひょん、狂骨…現代の小説や漫画でおなじみの妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。あふれる想像力と類いまれなる画力で、さまざまな妖怪の姿を伝えた鳥山石燕の妖怪画集全点を、コンパクトな文庫一冊に収録。(アマゾン紹介文)

    欲しい欲しいと思っていて、やっと手に入れられました。序文はこっちのが読みやすい。
    でもいつかは、原寸大のほうも買いたいなぁ。

  • 大妖怪展で購入。京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズの口絵などでお馴染みの鳥山石燕の絵の本物を見られて大興奮!

  • 慣れない言い回しに苦戦して、一冊を読み終えるのに2年もかかっていた。数か月手を付けなかった期間があるにせよ、われながらびっくりである。勉強よりは娯楽として眺めていたはずなのに、妙に意地になって「これはこういうことであろうか……?」などと気づけば一生懸命に読んでいた。かわいそうなわたしに解説してくださる方を募集したいほどだ。「あの小説に出てきた!」とか「あの伝承の妖怪!」と楽しかったのだが、解説に石燕が洒落で創作した怪異もあると種明かしされていて、それにもまた驚いた。すべて読んだので今度こそ眺めて楽しもう。

  • 一家に一冊持っておきたい画集

  • いくら眺めていても飽きない本です。

  • 江戸時代に描かれた作品なのに、現代まで妖怪のイメージとして残り続けているというのがすごい。
    それは、石燕が妖怪画というジャンルを一度完成させてしまったということなのではないかと思います。

    自然現象や、見知らぬ他人の行い、身辺の調度品まで、至るところに妖怪の姿を見いだしているので、きっと妖怪って今よりずっと身近な存在だったんでしょうね。
    描き方も妙に漫画的だったりするところが面白いです

    あと、絵とセットになってくずし字で解説が書かれているのですが、これが非常に平易な文な上に教科書通りと言えるくらいきれいにくずしてあるので、そっち方面の入門書としても使えるかも、と思いました

  • 今よりずっと闇が深く、広かった時代。そこに棲むものたちは、今よりもずっと、現世に近いところにいたはずだ。当時の人は、この妖怪図鑑をどのように見ていたんだろうな、と思う。ぼくらが水木しげるを読むのとはまた違うだろうな、と思うと、ちょっとうらやましい気がしないでもない。

  • これこそ元祖妖怪モノ
    有名すぎて解説不要な妖怪図鑑。
    基礎的教養だなと今更ながら入手。

    ぬーベーやウォッチの御先祖様ですな。

  • 京極ファンとしては、ぜひ手元に置きたい!とかねてより思っていたところ、カドフェス2014に載っていたので購入(*´∀`)♪妖怪ものをよく読むから、京極作品だけでなく他の作品に登場する妖怪もたくさん登場してて嬉しかった(^o^)♪

  • コンパクトで、歴史的資料としても価値アリ。
    妖怪ウォッチ好きな小学生は…食いつかないかー(^^;;

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著者プロフィール

江戸期の妖怪絵師。その生涯は謎に包まれているが、狩野派の絵師として、その後の日本妖怪画に与えた影響ははかりしれない。

「2005年 『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鳥山石燕の作品

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