はじめて楽しむ万葉集 (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044054052

作品紹介・あらすじ

遙かなる万葉の言葉の時空に遊び、恋に身を焦がした人びとに想いを馳せる-。山上憶良、額田王、大伴家持などの数々の定番歌をはじめ、これまではあまり知られていなかった歌まで、珠玉の恋歌・望郷歌・四季折々の歌を多数紹介。わかりやすい解説とともに、瑞々しい情感を湛えた和歌の世界の豊かさ、美しさ、楽しさを味わう。思わず声に出して読み、暗誦したくなる歌に必ず出会える。身近で面白い「みんなの万葉集」宣言。

感想・レビュー・書評

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  • 万葉集なんて真面目に読んだのは(読まされたのは)高校の授業の頃であったか。

    「万葉集に集められた歌は、当時の人の生活様式、文化的背景、ものの考えを知る唯一の歴史資料である」
    なるほど。こんな読み方は教わらなかったし、知っていたらもう少し古典の授業が楽しかったかもしれない。

    上野さんは、一つ一つの歌の歴史的背景、当時の文化から一首の内に秘められた人々のドラマを紡ぎだす。学問的に正しいかではなく、思うままに想像の翼を広げた解説(エッセイ)は、圧倒的に面白い。時にあやうい男女の関係まで、万葉の世界がいきいきと広がる。

      白たへの 君が下紐 我さへに
      今日結びてな 逢はむ日のため

    恋中の二人にちょっとどっきり。共に夜を過ごした二人、また会うために互いの下着を整えるのは万葉人の習慣とか。

      験(しるし)なき 物を思はずは 一杯の
      濁れる酒を 飲むべくあるらし

    (地方の単身赴任はつらいよ)あれこれなやんでもしょうがない。酒の一杯でものんで憂さ晴らしでもするか!サラリーマンは何時も同じ!

    あっ!岩波の「万葉秀歌」は積読状態。

  • 4500首にも及ぶ万葉集の中から80数首が選んであり、入門にはいいのではないでしょうか。歌、解説、解釈の順に並んでいますが、解説がとても分かりやすいです。素朴というより技巧に走らず心のまま、現代にも通じる情感で歌われた万葉びとの歌をぜひ味わっていただきたいですね。もう少し多くの歌を取り上げてほしかったぐらいです。

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著者プロフィール

一九六〇年 福岡県に生まれる
一九八四年 國學院大學文学部文学科卒業
一九九〇年 國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学
現在    奈良大学教授
主な著書  『古代日本の文芸空間―万葉挽歌と葬送儀礼』(雄山閣出版)
『芸能伝承の民俗誌的研究―カタとココロを伝えるくふう―』(世界思想社)
『魂の古代学―問いつづける折口信夫』(新潮社)
『日本人にとって聖なるものとは何か―神と自然の古代学―』(中央公論新社)

「2017年 『論集上代文学 第三十八冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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