私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044058043

作品紹介・あらすじ

昭和20年3月25日、本土防衛の犠牲となった戦闘は、米軍の艦砲攻撃で始まった。中でも「ありったけの地獄をひとつにまとめた」と米軍に言わしめた前田高地での激戦は壮絶を極めた。爆風に吹き飛ばされ、機関銃の乱射を受ける日々、繰り返すゲリラ戦。武装解除後、800名の大隊は29名となっていた-。終戦後に出された多くの資料をふまえた、一個人の体験に留まらないスケールの戦記。沖縄学の第一人者による貴重な記録。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732292

  • あまりよく知らなかった、
    前田高地での戦いのことがなんとなくわかりました。

    後書きの、
    沖縄への思いがとてもこころに残りました。

    現実的にはむつかしい問題とは思うが、
    せめて沖縄をただのリゾート地と思う方が減ると良いと思いました。

  • 2019年1月読了。
    「ありったけの地獄を一つにまとめた」と形容される前田高地、シュガーローフの戦いの記録。
    であると同時に戦闘後に著者が体験した屋嘉捕虜収容所での生活描写が大変に興味深かった。
    軍政下に設置された沖縄諮詢会の文教部が、ハンナ少佐(文教部長)の元にキリスト教布教活動と沖縄の郷土芸能復興のための活動をしていたとのこと、特に郷土芸能従事者を「芸術家」と高く評価して沖縄固有の文化を手厚く保護したこと、民心掌握のためということもあろうが、軍政府による沖縄統治の巧みさを感じる(翻って今の在沖米軍と、その存在を是としている日本政府の無為無策を思う)。

  • "沖縄戦の記録を読むのは、本書が初めてだ。
    本書を手に取ったきっかけは、映画「ハクソーリッジ」を鑑賞してから。
    映像もすごいインパクトがあったが、本書を読むと前田高地の戦いが壮絶だったことがよくわかる。映画の主人公であった、デズモンド・T・ドスさんの記述もある。映画ではあたかも一夜の出来事のような描き方をしているが、何日も何日も戦場をさまよい八十余名の負傷兵を崖下に運び命を救ったとの記載がある。
    PTSDのリアルな描写もあり、著者が本書を書くことにも相当な葛藤があったことがわかる。戦争の恐ろしさは、人を殺してもなんとも思わなくなることだと、経験者が語りかける。
    沖縄が戦場となり、多くの人が亡くなった事実があり、今日の日本へと時代が流れたことを心に留めておきたい。"

  • 戦争の恐ろしさを感じた
    繰返される悲劇的な出来事に
    日本が戦争を起こしたり
    巻き込まれる事が無い事を
    願うばかりであった
    貧富の差の無い
    平等な地球が生まれるのではと思ったが
    国と国との利害関係とかを考えるとそうも言ってられないが
    実際問題 戦争や内紛が 起きない事を 望むばかりだ

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著者プロフィール

1924年、沖縄県に生まれる。1950年、国学院大学卒業。1957年、東京大学言語学科研究生修了。現在、法政大学教授、東京大学兼任講師。主要著書に『校本おもろさうし』、『おもろさうし辞典・総索引』、『混効験集─校本と研究─』その他がある。

「2012年 『沖縄の言語史 〈オンデマンド版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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