旗本たちの昇進競争 鬼平と出世―シリーズ江戸学 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 黒鉄 ヒロシ 
  • 角川学芸出版
3.29
  • (0)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044063016

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新書文庫

  • 庶民に愛された長谷川平蔵がなぜ町奉行になれなかったのか?松平定信の真意、ライバルたちの暗闘を寛政期の史料から読み解く。(2002年刊、2007年文庫化)
    ・プロローグ 「よしの冊子」が明かす寛政期の旗本たち
    ・第一部 「鬼平」長谷川平蔵と好敵手たち
    ・中休み 「好色将軍」家斉と乳母問題
    ・第二部 森山孝盛と武士の出世
    ・エピローグ 平蔵とその好敵手たちの「その後」
    ・あとがき

    2015年新書版を再読。(目次を見ると、一部分修正されているようである。挿絵も削られている。)

    本書は週刊現代の連載をまとめたものであり、大変、読みやすい内容となっている。文庫化にあわせてタイトルが修正され、名は体を表すものとなっている。
    副題は「鬼平と出世」。全体の構成をみると、鬼平はページの半分位であり、残りの大半は同時代の旗本森山孝盛を扱っている。森山の記録により、立身出世のための猟官活動の実態を知ることが出来るのが面白い。
    初鹿野河内守、松平左金吾、池田筑後守など、歴史に埋もれた名奉行(等)達の業績を知ることが出来る。
    雑誌連載という性質上、参考文献の記載が無いのが残念。

  • 旗本は昇進する度に、上司を招いて接待をする慣例があったなど、知られざる歴史の裏側を、わかり易く解説しています。羊羹ひとつで大問題に発展するなど、面白いエピソードもあります。そんな羊羹、食べてみたい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1957年岡山県津山市生まれ。東京大学文学部卒業。同大修士課程修了。文学博士。現在、東京大学大学院情報学環教授、同史料編纂所教授。
『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社)(1991)で、日本エッセイストクラブ賞受賞。『鎖国と海禁の時代』(校倉書房)(1995)では、従来の「鎖国令」の定説をくつがえし、教科書が書き換えられている。豊臣政権から江戸時代の政治や武士社会を中心に研究している。
著書は、『流れをつかむ日本史』(角川新書)、『東大教授の「忠臣蔵」講義 』(角川新書)、『歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる』 (PHP新書)、『天皇125代と日本の歴史』(光文社新書)、『格差と序列の日本史 』(新潮新書)、『歴史をつかむ技法 』(新潮新書)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『信長の血統』(文春新書)、『武士道の名著』(中公新書)など多数。
東京書籍からは、『読み方で江戸の歴史はこう変わる』、『教科書には出てこない江戸時代』、『こんなに変わった歴史教科書』ほか。

「2018年 『教科書には書かれていない江戸時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

旗本たちの昇進競争 鬼平と出世―シリーズ江戸学 (角川ソフィア文庫)のその他の作品

山本博文の作品

ツイートする