知っておきたい江戸の常識: 事件と人物 (角川ソフィア文庫 356 シリーズ江戸学)

制作 : 大石 学 
  • 角川学芸出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044064051

感想・レビュー・書評

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  • 書籍名のとおり,江戸時代の常識について,各項目ごとに4ページ程度ずつ説明している。少し内容がなさすぎ。ページ数もあり仕方ないのかもしれないが,上っ面のみをさらった感じ。安政の大獄や生麦事件,赤穂事件などの江戸時代の事件についての話や,松尾芭蕉,市川団十郎,徳川綱吉などの人物についての話など。打ちこわしについては少し知らなかったこともあるので,記しておく。天明の打ちこわしについて。天明3年(1783年)は大飢饉で,米価は急騰し続け,売り惜しみをする商人たちによりその状況が激化した。その諸記録をみると,打ちこわし勢による火付けの厳禁である。自分たちを苦しめている米商や一部裕福な者たちへの制裁が目的であるので,関係のない隣家まで巻き込んでしまう可能性のある放火を厳しく規制したのである。もうひとつは盗みの厳禁である。飢餓状態にある打ちこわし勢にとって,撒き散らした米はわずかでも欲しかったはずである。しかし打ちこわしは盗みを働くことが目的ではなく,あくまで制裁であるという氏姓が厳しく貫かれていた。そして,盗みを働いたものは,打ちこわし参加者から厳しい制裁が加えられる決まりになっていたという。

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