知っておきたい「お金」の世界史 (角川ソフィア文庫 N 102-4)

著者 : 宮崎正勝

• 角川学芸出版 (2009年4月25日発売)

作品紹介・あらすじ

エジプト、ローマでは金貨・銀貨・中国では皇帝が価値を定めた紙幣など、「お金」のすがたは文明ごとに違っていた。交易にともなって為替・小切手が登場し、やがて世界市場は金本位制へと移行。中世までは利子を得るのは罪悪とされたが、株券・債券の出現で投資と投機熱が加速、地球規模で世界経済システムが連動するようになる。コインの発生から電子マネーまで、今だからこそ知っておきたい「お金」が動かす世界の歴史。

感想・レビュー・書評

[thun2さんの感想 · 2010年12月3日]

金融関係についての知識を深めようと手に取った本でしたが、予想以上に面白かったです。
というのも、歴史的な出来事（主に戦争）というのはお金が原因で起こっていた説、は非常に面白く、世界史を勉強する時にこういった知識があればもっと楽しく学習できたんだろうなぁと今更ながらに思います。

多少の金融知識・歴史的知識があると、より理解が深まる本だと思います。ただ、私自身はどちらも自信がなく読み始めましたが、深い理解とまでは行かなくても、それなりに歴史を鑑みながらマネーの動きを見ることが出来たと思います。

[titowg7さんの感想 · 2016年10月28日]

新書文庫

[遍駆羽御さんの感想 · 2015年10月7日]

金銀の正当な価値でモノや人を取引していた時代から、紙幣を中心とした信頼を担保にモノや人を取引する形に変わったのがよくわかる。

[sumoguri5045さんの感想 · 2015年1月2日]

断片的に持つ知識を一つの串でまとめてくれたのは良かった

著者プロフィール

1942年，東京生まれ．東京教育大学文学部史学科卒業．
都立三田高等学校，九段高等学校，筑波大学附属高等学校教諭（世界史担当），筑波大学講師（常勤）などを経て，現在は北海道教育大学教育学部教授．
1975年から1988年までＮＨＫ高校講座「世界史」（ラジオ・ＴＶ）常勤講師．

「2005年 『ハイパワー世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」