日本語質問箱 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 34
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044071011

作品紹介・あらすじ

ふだん使っている日本語に疑問を感じることはありませんか。何気なく使った言葉が思わぬ誤解を招いてしまったり、よく耳にするが日本語としてどうなのだろうとか、似たような言い方だがいったいどう違うのかなど。たった一字違うだけで意味や言い回しが変わってしまう日本語の仕組みを、実際に寄せられた質問や相談に答えながら易しく解き明かします。適切でよりよい日本語の表現をめざし、一緒に考えてみましょう。

感想・レビュー・書評

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  • ふだん使っている日本語に疑問を感じることはありませんか。
    たった一字違うだけで意味や言い回しが変わってしまう日本語の仕組みを、易しく解き明かしてくれています。



    日本語って本当に難しいですよね。
    だから面白いんだ、とも言えるんですけど。

    僕は日本人で、生まれたときからずっと日本語を使って日本に住んでいる。
    周りにいる人々もほぼ全員、日本語を理解する。
    そんな状況だから基本的には何ひとつ不自由することなく、言葉を完璧に使いこなして自分の意思を伝え、相手の意思を汲み取ることができています。
    ただ、これってあくまで「話す」という点においての話なんですよね。
    喋るってことはそのときの状況や前後の話、それから表情、身振り手振りまで全部含めて相手の情報となります。
    外国人の方とコミュニケーションをとる場合でも直接会って話しているぶんには(英語であれば)、まあ何とかなるのと一緒。
    多少、いい加減に喋っていてもまあ、伝わらないことはない。
    ところが、これが書くってなると途端に難しくなるのが日本語です。

    本書の中ではこんな例が挙げられていますね。
    「太郎ばかりで気の毒だから、今度は次郎に行かせよう」
    さて、気の毒なのは太郎? それとも次郎? わからないですよね。
    これ、会話の中で出た言葉なら、たとえ唐突にこの言葉を投げかけられたとしても絶対わかるはずなんです。
    聞いている人は太郎くんや次郎くんのことを知っているのだろうし。
    ところが、この一文だけをぽんと投げ出されるとまったくわからない。
    まともな日本語で書かれているのに。
    英語ならば「気の毒」の対象(目的語)が太郎か次郎かきっとはっきりしますよね。
    日本語って曖昧で難しい。
    でもそれが面白いし美しいと僕は思います。

  • 説明が必ずしも的確ではなく、反例が挙げられるものもある。2007年の本なので、それほど昔のものというわけではなさそうだ。決して良書とは思わない。ただ、2つの表現の違いをどのように見ていくのかという視点を提供していると思えばいい暇つぶしの本になると思う。

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。日本語学者。文学博士。早稲田大学名誉教授。在職中は早稲田大学日本語研究教育センター所長などを兼任し、特に、外国人の留学生および日本人学生への日本語の教育・研究・指導に従事。『日本語質問箱』(角川ソフィア文庫)『基礎日本語辞典』(角川学芸出版)『日本語の類義表現辞典』(東京堂出版)ほか著書多数。

「2019年 『日本語をみがく小辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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