史記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)

著者 : 福島正
  • 角川学芸出版 (2010年12月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044072193

史記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)の感想・レビュー・書評

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  • ○この本を一言で表すと?
     膨大な史記から有名どころ数編をピックアップして解説した本


    ○面白かったこと・考えたこと
    ・全130編もある史記から数編を取り出して解説するというのは古典初心者向けの「ビギナーズクラシックス」としては納得の構成かなと思いました。個人的には各編の概要だけでもざっと解説してくれると嬉しかったですが。いつか史記全編にも触れてみたいと思いました。

    ・中国の戦国時代の末期、秦の始皇帝の時代を描いたマンガ「キングダム」の原作が史記と戦国策と知って、そういう意味で期待して読み始めましたが、それほどその時代に触れられていなかったのが残念でした。それでも秦が趙に恨まれることになった白起の40万人皆殺しや楚の春申君などの話が出てきたので、少し元ネタに触れることができたように思いました。

    ・伍子胥という名前は中国古典に触れた本でよく出てきますが、初めてその人物や背景を知ることができました。楚・呉・越の三国が絡み、臥薪嘗胆などの故事成語に関わる呉と越の争いに関わっている人物とは知りませんでした。この二国間の争いは孫子なども絡み、なかなか有名な人物が登場してきます。費無忌や伯嚭などの陰謀家が伍子胥やその父兄を害し、またその陰謀家のせいで国が衰退するというのはどの時代にもある事例だなと思いました。(第一部 春秋末期の動乱―「伍子胥列伝」より)

    ・戦国四君のうち、孟嘗君と平原君は有名で、春申君はキングダムに登場したので知っていましたが、信陵君は名前を聞いたことがあるだけでした。その信陵君が一番人格者で他の戦国四君よりも実績を挙げ、人望でも高かったというのは初めて知りました。春申君は秦を攻めた合従軍のトップとして「キングダム」では書かれていましたが、その合従軍の失敗や、楚王の父親にされてその後暗殺されたりなど、なかなか不遇な役どころだなと思いました。(第二部 戦国時代の人間関係―「魏公子列伝」より)

    ・「陳渉世家」で陳勝の名言「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」「王侯相将寧んぞ種有らんや」という名言が書かれていて、王になってかなり調子に乗って数か月後に暗殺されたという出来事の対比が面白いなと昔から思っていました。実際にやったことと言ったことが乖離していても名言・故事成語として残すのは中国という国の懐の深さかなと思いました。この本の記述を読んで、司馬遼太郎氏の「項羽と劉邦」を思い出しました。司馬遼太郎氏の小説は割と史記の記述に忠実に書かれていたのだなと思いました。(第三部 秦から漢へ―「項羽本紀」など)

  • 白文に限りなく近い文の載つてゐる本を探してゐたらこの本になつた。読んでゐると出てくる人出てくる人他人とは思へない。ゐるゐる、こんな人、みたやうな。
    学校では鴻門の会はやらなかつたなあ。教科書にも出てなかつた。四面楚歌はやつたし、現国の授業中、暇だと眺めてゐたりはしたけれど。
    それにしても項羽のダメダメつぷりにはまゐるよ。いつそいとほしく感じるくらゐだ。

  • おいしいとこだけの抄本。まあ原本の分量はハンパないし。
    やっぱり人物関係ややこしすぎて、解説は分かりやすく書かれてると思うのに、全然理解できなかった。自分が不勉強すぎる。
    現代語訳や解説文がものすごく読みやすくて、個人的には良本。

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