白楽天 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2010年12月25日発売)
3.91
  • (6)
  • (9)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 133
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784044072209

作品紹介・あらすじ

中国の大詩人であり、日本文化に多大な影響を与えた白楽天。彼が生涯に詠んだ3000首の詩の中から、53首を精選。第1部は少年期の友情の詩から退職した喜びを詠った詩まで。炭売りの老人への憐憫、左遷地で雪景色の香炉峰に感嘆する等の代表作を紹介する。第2部では、楽天が愛した家族、動物、四季の風物、酒、茶、音楽などを題材にした情愛濃やかな詩を味わう。多彩なコラムを加え、詩人・楽天の全体像が把握できる入門書。

みんなの感想まとめ

多彩なテーマと深い情感に満ちた詩が楽しめる本書は、中国の大詩人白楽天の作品を53首厳選し、彼の人生や時代背景を探求する入門書です。少年期の友情から退職後の喜び、さらには家族や自然、音楽に至るまで、さま...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 白楽天 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    角川ソフィア文庫 B 1 12
    著:下定 雅弘
    出版社:KADOKAWA

    白楽天の心象は、普通の常識人である。

     兼済と独善
     兼済とは、ビジネス
     独善とは、プライベード

    辛い宮仕えにあって、公私を両立して、家族を愛し、昇進と左遷に一喜一憂する

    それが、白楽天のイメージである

    詩は、でも、所帯じみたものは、あまり受け付けない。
    やはり、花鳥風月や、酒といったものがいい。しかも短めのものがいい

    下邽荘南の桃花 七言絶句

    村の南に限り無し、桃花発く 
    唯だ我れ多情にして独り来たる
    日暮れて風吹き、紅地に満つ
    人の解く惜しむ無し、誰が為にか開きし

    村の南に桃の花が無数に咲いている
    この桃の花が大好きで独り見にやってきた
    日暮れに風が吹き、紅の花びらが地に満ちている
    こんなに美しいというのに散るのを惜しんでくれる人がいない
    いったい誰のために咲いたのだろう

    目次

    はじめに
    解説 白楽天 その一生と詩

    第一部 白楽天の詩 少年時代から退官まで

    1 決してくじけない!
    2 民衆はこんなに苦しんでいる
    3 みんなに暖かい服を
    4 毎日がたいくつ
    5 娘よ、たった三つでなぜ
    6 閑なポストでつまらない
    7 廬山でのんびり
    8 やっと江州から出られる!
    9 緋色の服がうれしい
    10 長安よ、さようなら
    11 西湖にうっとり!
    12 杭州とお別れ
    13 蘇州の夜
    14 雪月花の時、君を思う
    15 洛陽が最高
    16 長安で戦慄の事件が!
    17 人生で大切なものは?
    18 一年また一年と心は澄んでいく
    19 宰相にはやっぱりなりたかった
    20 よくやった白楽天!

    第二部 愛する人に語り、好きなものを詠う

    1 おまえが遺した鏡を取り出して
    2 けなげな妻よ
    3 元シンよ、どうしている?
    4 劉君、今から遊びに行くよ
    5 池に立つ二羽の鶴
    6 可愛い馬よ、五年毎日いっしょだった
    7 散ってゆく桃の花よ
    8 あまりに情が深すぎて
    9 火鉢と別れるのが悲しい
    10 かけめぐる春の風
    11 三月が終わる
    12 杏よ、おまえに会うのもこれが
    13 耳にさらさら肌にひんやり
    14 雨後の清涼
    15 林間に酒を暖めて紅葉を焼く
    16 ひるがえる浪の花!
    17 雪かとみまがう月の光
    18 冬の宴
    19 朝の雪
    20 筍がうまい!
    21 自分で造る酒
    22 朝酒の楽しみ
    23 とれたての蜀茶
    24 身体が軽い!
    25 一日を五つに分けて
    26 病と共に
    27 終の棲家
    28 いつでも釣りができる
    29 我れながら見事な音色
    30 西湖の湖上で霓裳羽衣
    31 洛陽で流行った楊柳枝
    32 日暮れまで詠い続けて
    33 詩こそ我が人生

    コラム

    ☆ 科挙
    ☆ 「新楽府」──詩で社会の問題を詠った白楽天
    ☆ 唐代の官制
    ☆ 江南好! 杭州と蘇州
    ☆ 長安と洛陽
    ☆ 儒家思想と老荘思想
    ☆ 今体詩と古体詩
    ☆ 恋愛経験を初めて詩に詠んだ白楽天
    ☆ おばあさんにもわかる
    ☆ 香山寺と白楽天の墓
    ☆ 霓裳羽衣曲
    ☆ 唐詩の時代区分

    白楽天略年譜
    引用詩原題一覧
    白楽天関係略地図
    図版一覧

    ISBN:9784044072209
    出版社:KADOKAWA
    判型:文庫
    ページ数:256ページ
    定価:860円(本体)
    2010年12月25日初版発行
    2024年10月20日12版発行

  • 中国の詩人白楽天の詩集

    儒家思想と老荘思想が混ざり合う唐の世の中と現代の世情が酷似しているように思えた

  • BOOK DATE:
    中国の大詩人であり、日本文化に多大な影響を与えた白楽天。彼が生涯に詠んだ3000首の詩の中から、53首を精選。第1部は少年期の友情の詩から退職した喜びを詠った詩まで。炭売りの老人への憐憫、左遷地で雪景色の香炉峰に感嘆する等の代表作を紹介する。第2部では、楽天が愛した家族、動物、四季の風物、酒、茶、音楽など題材にした情愛農やかな詩を味わう。多彩なコラムを加え、詩人・楽天の全体像が把握できる入門書。

    ISBN 978-4-04-407220-9
    C0198 ¥781E

  • 川合さんの白楽天を読んだあと、こちらをみると、「ん?」と思う、説明の齟齬がある。どっちが正しいかは、自分で判断しないといけないのかな。2人とも京都大学、1歳違い。仲悪い?
    科挙に及第したあとの職は、諫言ではない。その間の長恨歌などの詩をどう評価するかが見たかった。ビギナーズクラシックとして、簡潔な表現でわかりやすい構成になっている。

  • 友人と本屋へ行ったときに見つけて、感激して買ってしまった一冊。
    白楽天のことが気軽に読める本を見つけることが出来てよかったです。彼の生涯と、それに関連した詩が読めます。
    白楽天がどういう人なのかということも知ることが出来ます。

全5件中 1 - 5件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

岡山大学名誉教授。文学博士。六朝及び唐代の詩人、陶淵明・白楽天・柳宗元等を専門とする。
著書に『白楽天の愉悦―生きる叡智の輝き』(勉誠出版、2006年)、『柳宗元―逆境を生きぬいた美しき魂―』(勉誠出版、2009年)、『白楽天』(角川ソフィア文庫、2010年)、『長恨歌―楊貴妃の魅力と魔力―』(勉誠出版、2011 年)、『柳宗元詩選』(岩波文庫、2011 年)、『陶淵明と白楽天―生きる喜びを詠い続けた詩人―』(角川選書、2012年)、『精選漢詩集―生きる喜びの歌―』(ちくま新書、2014年)、『白居易と柳宗元』(岩波現代全書、2015年)、『杜甫全詩訳注』一~四(講談社学術文庫、2016年)、『寂嚴和上漢詩集 松石余稿 訳注』(宝島寺古文書研究会読解・下定雅弘監修、宝嶋寺、2017年)などがある。

「2019年 『朝鮮漢詩古今名作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

下定雅弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×