空海「般若心経秘鍵」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 加藤 精一 
  • 角川学芸出版
3.60
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本棚登録 : 102
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044072247

感想・レビュー・書評

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  • ★★★★なのは、わたしの理解不足

  • 顕教をしのぐ真理であるはずの密教(真言宗)が、大乗経典である般若心経をなぜ重んじるのか。空海お得意の我田引水的な論理が展開される。悪くないです。

  • 般若心経を忠実に読み解くというよりも、
    空海が密教の教えから般若心経を大胆に解釈したというのが『般若心経秘鍵』
    すこしぶっとんだ内容のように思ったが、宗教書であるならこれくらいの大胆さがあるべきだろうと納得した。
    空海の壮大な精神には感服するほかないし、
    それをなさせた般若心経とはやはりものすごい哲学だ。

  • 空海の著したこの秘鍵を原文で読めない自分にとって、空海の思想を理解する参考となった。随所にルビがふられて読みやすかったが、著者は宗教人であるので、日本で読誦されているとおりの読みをされており、梵語を密教を理解する上で重要視した空海の真意が伝導されているかは疑問として残った。空海最晩年の著作であり、穿った見方が許されるなら密教・真言宗を仏教の最上位に置くことを弟子達に伝えるための、空海独特の簡潔な文書ではないかと思われた。

  • 真言宗開祖・空海による般若心経の解説。
    とてもわかりやすい現代語に訳されていて、
    それを見ながらだと、古文が苦手な人も
    原文がなんとなく読めてしまうのではないかと思います。

    ただし、あくまで「真言密教」から見た般若心経の解釈です。
    必ずしもオーソダックスな般若心経の解釈ではないと思います。
    ですが、般若心経を、大乗仏教のためのお経にとどめず、
    逆に密教のものであると主張するわけでもなく、
    あらゆる教えを包摂したお経であるとしています。

    訳者が述べています。これが空海がこの『秘鍵』にこめた想いだと僕も感じます。
    「 あらゆる思想や宗教にそれぞれ価値を見出してそれぞれの地位を与え、それぞれが違いは違いとして認識しながらも、手を握り合って大道を歩んでいけば、構想や対立を避けることもできるし平和と共存が可能になるであろう。 」
    9世紀にこんな思想を打ち立てた空海はやはり常人ではない。

  • いろいろな本を読んでいるうちに空海さんに興味がわいて読んでみました。大変勉強になりました。

  • 空海によれば、般若心経には仏教のあらゆる教えが含まれているということ。どんな仏もすべてを語り尽くすことはできない。
    仏陀の悟りは、心の一番近くにるということ。
    優れた医師は、道端の草をすぐれた薬として見ることができる。
    帝釈天の宮殿の網には、ひとつの珠にすべての珠が映えあって映っている。
    般若心経は一字一字が法界に蔓延しており、その内容は、過去、現在、未来の三世を貫いて妥当するものであり、私たちの心の隅々にまで行きわたっている。

    般若心経によって、社会の現実を仮の姿と認識し、極端な偏見を離れて中道の立場に立つトレーニングを試みよう。

    あらゆる思想や宗教にそれぞれの価値をみいだして、それぞれの地位を与え、それぞれが違いは違いとして認識しながらも、手を握り合って大道を歩むこと。

  • 大乗仏教の本質が書かれている般若心経を密教の枠組みに入れて密教的視座から解釈し直した本。ここで、空海は般若心経を大乗仏教のみの教典ではなく、密教の経典でもある、と広く解釈し直している。密教にとっても般若心経は重要で必要な書物だったのだなということがよく分かる。このような書物ができるのは、空海の物事を体系付ける論理構成能力の高さがあってこそだと思う。

  • 密教の凄さを感じられる本。

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