無心ということ (角川ソフィア文庫)

著者 : 鈴木大拙
  • 角川学芸出版 (2007年9月22日発売)
3.52
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  • 本棚登録 :192
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044076016

作品紹介

「無心」とはどのような意味か。無心を東洋精神文化の軸と捉える大拙が、仏教生活の体験を通して、禅、浄土教、日本や中国の思想へと考察の輪を広げながら、その宗教的意味を明らかにする。浄土教、親鸞の研究にも優れた業績をあげる大拙は、本書で禅と浄土教を結び付けた独創的な禅浄一致の思想を巧みに展開させながら、誰もが知っておきたい、宗教的考え方の本質を爽やかに解き明かしている。

無心ということ (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 再読熟読の必要あり。

  • 2014年12冊目

  • 鈴木大拙の文章は言っていることが難しく、なかなか読めなかったが、やっと読めた。大拙は「無心」を禅だけでなく、東洋の宗教観に独特のものだとしている。禅への言及も多いが、老子や「四時行われ百物生ず」(『論語』)などに言及し、日本の心学とくに石田梅巌のあとをうけた手塚堵庵などに精しい。また、浄禅一致の思想を展開している所も本書の特色であろう。禅僧が棒で打つのは叱るのもあるが、褒めるのもあるらしい。どうも棒はコミュニケーションの道具なのである。弟子が問い、師が答え、弟子が礼賛する。そして棒である。これを浄土教に翻訳すると棒にあたるのが「南無阿弥陀仏」であるそうだ。「無心」は木石のように無作為になることではあり、倫理や社会を否定する非常に危険なものではあるが、それだけではなく、風が家を倒すような物理的無心とも、虎が人を食っても平気な本能的無心とも異なる。人間が道徳を失わずに意識の集中によって意識が無意識に転ずるのが宗教的「無心」であるらしく、また、「無心」は静的なものではなく、動的で活動的なものだそうである。『碧巌録』の「独坐大推峰」、「三種病人」などの公案にもふれている。浄禅一致は明末思想でもテーマであるが、大拙の論を読み、少し分かるような気がする。

  • 禅の世界において、国内外を問わず著名な鈴木大拙さんの一冊ですが、その内容を理解するのは容易ではありません。1回読んだだけでは10%ですら理解出来なかったというのが、個人的な感覚。けれど、決して面白くない訳ではなく、禅の世界を体得するにつれ、本書の面白みも分かるようになるんだろうと思う。

  • 先日、金沢の鈴木大拙館に行ってその佇まいに感銘を受けて、早速売店でこの本を買ってきた。「禅」とか、名前のついた型みたいなのにはあまり興味がないので、いちばん無形っぽい、汎用性ありそうなタイトルを選んできたのですが…。
    たぶん一生「いま読んでる」ステータスのままになる予感。なぜって、書かれてる内容が理解ができないから! 言葉面で「読める」部分はあるんだけど、体感覚に落ちないというか、うーん、「理解」できているとはまったく思えないっす。なので、★二つ評価は、本への評価というよりも、私の理解度がそれだけ低いという証明です。
    無心というのは、いろんなことから自分の心を遮断するのではなく、全部受け容れてしまうことだ…というのはわかった。でも、「で、なぜそうなりたいの?」と思っちゃうところがダメなんだろうな私は。

  • 挫折・・・

  • 2011.05.14 読了。
    全然解らなかったよ…(涙)

  • 禅と浄土宗、真宗などを横断し「無心」を解説。
    無分別の世界=自分を完全にしたと思う世界=無心の境地。
    「往生する」とは「対立の世界」と不連続な「無心の世界」に飛び込むこと。
    無心の世界は「ただ今」=三昧である。
    一旦無心の世界に入ると、自然の誓願・意志・祈り=大慈大悲が分別の世界に転じ出る。
    ここに無心とは他力、真心と同義であることが分かる。

  • 無心になりたいと思って読んだが、無心になれなかった。
    講演をもとにした本なので話し言葉が読みにくく、同じ鈴木大拙でも前に読んだ「日本的霊性」「禅とは何か」の方が面白かった。
    「無心」にはなかなかなれないね。

  • 斜め読み
    真宗向け講演会のまとめ

    心に残った点:
    西洋と東洋の違いは
    主体中心⇔無心(諸法無我、縁によって形作られていること)

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