雪国の春 柳田国男が歩いた東北 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2011年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784044083021

作品紹介・あらすじ

名作『遠野物語』を刊行した一〇年後、柳田は二ヶ月をかけて東北を訪ね歩いた。その旅行記「豆手帖から」をはじめ、「雪国の春」「東北文学の研究」など、日本民俗学の視点から東北を深く考察した文化論。

みんなの感想まとめ

文化論としての深い考察と、東北を旅する紀行文としての楽しさが融合した一冊です。著者は旅を通じて、東北の自然や人々の美しさ、悲しさを描き出し、特に子供の視点から見た痛ましい現実が心に響きます。作品には、...

感想・レビュー・書評

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  • 文化論ということだけど、その当時の東北各地を旅した気分になれる紀行文としても楽しめた。
    柳田の目に移った自然、土地土地の植生の変化とそれがみせる美しさや物悲しさ。
    人間についていえば、今に通じる三陸大津波や豪雨後の様子、それに巻き込まれた人々、旅先特有の哀しさ。
    特に目は口ほどに云々を如実に語る「子供の眼」は悲惨な境遇・体験に面してしまった子供の状況とその眼が語る様が、ひどく胸に迫った。
    ほかの著書の口碑・伝承などから考察を巡らす内容は最後の「東北文学の研究」になるけれど、ここでの海尊系の話と八百比丘尼伝承との結びつきは面白い。
    紀行文?と考察が楽しめる点ではお得な感じの一冊。

  • 東北文化論。
    特に「雪国の春」、「雪中随筆」、「豆手帖から」、「東北文学の研究」を興味深く読んだ。

  • つい最近柳田国男の著作権が切れたらしい。このタイミングと関係ありそうだが、角川ソフィア文庫で、絶版だったものも含めて柳田国男の諸著作を新装版として出した。本屋の店頭にずらっと並んでいたので、数冊買ってみた。
    本当はちくま文庫で「柳田国男全集」が出ていたので、これはもう絶版だが、中古品をちょこちょこ買っていこうかとも思ったのだった。けれどもそれはなかなか面倒だし、余計に高くなってしまっていたりもするし、ちくま文庫は表紙が汚れやすいので、さすがにあまりにも貧相な見た目だとがっかりしてしまう。
    それに柳田国男は各社から出ている文庫をバラバラに買ったり、図書館で読んだり、青空文庫の無料版をiPhoneで読んだりもしてきたので、もはやどれを読んだのかわからない部分もあって、混沌としている。
    とりあえず今度の角川ソフィア文庫で、何冊かまとめて読みたいと思う。

    さて本書「雪国の春」であるが、これは東北特集である。けれども、民俗学的な文章と言うより随筆、旅行記のようなものが多く、たとえばオシラサマに関してもちらっとしか出てこない。
    相変わらず名文(しかし読みにくい)ではあるが、民俗学的な知の高揚が、今回は残念ながらあまり感じられなかった。
    東北を実地に旅しながらこの本を拾い読みすると、楽しいかもしれない。当時とは全然風景が違うだろうけれど。

  • 現代評論所収。

  • まさかの復刊。民俗学という言葉を出さなくても、タイトルだけで十分に分かってもらえる一冊です。

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著者プロフィール

1875年(明治8年) – 1962年(昭和37年)。兵庫県生まれ。日本民俗学の開拓者である。
代表作に『遠野物語』、『蝸牛考』、『桃太郎の誕生』『海上の道』などがある。

「2025年 『大活字本シリーズ柳田國男⑤ 雪国の春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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