日本の祭 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 111
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044083069

作品紹介・あらすじ

古来伝承されてきた神事である祭。その歴史を、「祭から祭礼へ」「物忌みと精進」「参詣と参拝」等に分類して平易に解説。村落共同体の体験を持たずに社会に出て行く若者たちに向け、近代日本が置き忘れてきた伝統的な信仰生活を、民俗学の立場から説く講義録。

感想・レビュー・書評

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  • 100年前の1917年に東京大学で行われた講義が元になっている本。
    祭から日本土着の民俗を探る。

  • 気が向いたときにちびちび読んでいたけどようやく読了!いやあ面白かった。読むといろんなアイディアが生まれてくるし、普段の振る舞いや行事などにも深い意味が見えてくる。本当に面白い読書体験だった。

  • 日本人の生活に溶け込んでいる「祭」の原始的な姿とは何か?をひたすらに問い続けた一冊。
    現代に存在する祭式儀礼は、拝礼ひとつ取ってみてもすべて簡略化されたものだという指摘は驚き。
    本来の意味から語呂だけが抜け出して全く異なる祭礼になるパターンも面白かったな。

  • 日本における祭りとは何かということについて、日本各地の祭りの事例をあげ、分析した結果を記述した本。
    正直、文章も難しいし難解でくじけそうだった。

    が、このように深く考察できることこそが学者といえるのだなと思わせる本でした。

  • 柳田『日本の祭』は実は既に持っている本に入っていたので、改めて買う必要はなく、単に間違ったのである。しかし、ほとんど覚えていないこれをこうして読み返してみた体験は得難いものだった。
    たぶんこの書は柳田国男の代表作の一つと言ってよいだろう。比較的体系的に、日本の民俗的な祭について書かれており、いつもより散漫さが少ないし、読みやすく、民俗学入門書としてもわりといいのではないだろうか。
    一カ所印象的だったのは、近頃の日本人は正月の意味もわからずに「おめでとう」とばかり言っている、と柳田がぼやいているくだり。そういえば正月もまた神事であったかもしれない。しかし世は移ろうものであり、民俗的事象も、日本が西洋文化を浴びるように受け入れ、めざましく「発展」を遂げた現在から言うと、「神事」が完全に忘却されてしまっているとしても、それをただ受け入れるしかないのではないかと思う。
    ぜんたいに柳田国男には啓蒙的スタンスがいつもあって、日本の伝統的「民俗」の痕跡について、もっと日本人はみんな学ばなければならない、としつこく言っている。ほとんど一人で「日本民俗学」を創始したような人だから、そういう感情を持っていても仕方がないというか、共感的に理解することもできるのだが、さすがに21世紀の現在の時点からは冷めた目で見つめざるを得ない。
    それはそれとして、やはり日本の民俗事象の「起源」をさぐってみるのは知的冒険として、実に楽しいことは確かなのだが。

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プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

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