海上の道 (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 88
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044083113

作品紹介・あらすじ

日本民族の祖先たちは、どのような経路をたどってこの列島に移り住み、いかなる技術・宗教・習俗を運んできたのか。表題作のほか、海や琉球にまつわる論考八篇を収載。大胆ともいえる学問的仮説を展開し、後世の幅広い領域に多大な影響を与えた最晩年の名著。

感想・レビュー・書評

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  • 「妹の力」のように沢山の採取したフォークロアの披露で脱線気味ということはなく、読み易い。
    それでも、え、あの話まだ続いていたんですか、ってまるで落語の崇徳院のような感想を持った処もあったけれど。
    地道に証拠を積み上げ、結論を急いで出すことがない。最後に仮説を提示するする姿勢は、プロの論考というべきもの。

    ミミラク、ミ―ラクというあの世に繋がる海の彼方のイメージがあったのではとしている。美々良久の島、肥前の三井楽の崎、紀州の補陀落渡海、鹿島踊りのみろく船についての論考。刺激的な話だけれど、証拠が少ないのでは。

    死後の魂が向かう「根の国」は地下の世界ではない、黄泉の国のイメージは中国から伝えられた思想の影響だとする。成程、海の彼方や山の向こうに往くと我々の先祖はイメージしただろうな。
    色々気付かされたことがあったが、新嘗の論考など何を問題しているのか、よく判らなかった。知識不足と自分の頭の悪さを実感した。

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著者プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

「2021年 『葬送習俗事典 死穢の民俗学手帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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