呪いと日本人 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 166
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044083212

作品紹介・あらすじ

日本の文化史において「呪い」とは何だったのか。それは現代に生きる私たちの心性にいかに継承され、どのように投影されているのか――。呪いを生み出す人間の「心性」に迫る、もう一つの日本精神史。

感想・レビュー・書評

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  • ”呪い”と”祝い”って似てるよね(また、莫迦なコトを書いてしまった)

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    http://www.kadokawa.co.jp/product/321403000020/

    • 本ぶらさん
      思わず、クスッとしちゃいましたw
      ていうか。
      実は、同根のことだったりするのかな?
      思わず、クスッとしちゃいましたw
      ていうか。
      実は、同根のことだったりするのかな?
      2021/01/10
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      本ぶらさん
      忘れちゃいましたが、兄が神官?だったかを表すみたいです。
      あれから、ちょっと調べたのですが、、、間違ってたらゴメンなさい。
      本ぶらさん
      忘れちゃいましたが、兄が神官?だったかを表すみたいです。
      あれから、ちょっと調べたのですが、、、間違ってたらゴメンなさい。
      2021/01/11
  • 呪いを、日本の歴史や文化の観点に立って書き綴っている面白い本です。
    陰陽道や密教などから呪いを紐解いたり、長岡京、平安京への遷都にまつわる共同体への呪いの影響、ひいては村単位でのミクロな共同体での呪いの有り様を描いたり…さまざまな呪いについての記述が面白い。
    「呪い」について紙幅を取っているため、歴史に関しては簡単な知識がある方が理解が進むかと思います。

  • 内田樹さんの『呪いの時代』を読んで以来、この、現在の日本を覆う「呪詛の念」とは何なのか、ずっと気になっていた。そこで手に取ってみた本書は、妙なテーマでばかり書いている民俗学者による一冊だ。
    奈良、平安といった時代に脈打った「呪い」の歴史は興味深く、マンガ家などにとってもこういう本は参考になるのだろうなと思ったが、「呪い」そのものについての著者の分析的考察は少々ステレオタイプで浅いものだった。
    「呪い」は日本固有のものどころか、世界各地の未開社会に見られる。そうした「呪い」が、民の宇宙観・歴史観・宗教といかなる関係をもち、コスモスを形成するのか。デュルケームの『宗教生活の基本形態』も、話が呪術に及ぶとすぐに、これは宗教の問題ではないとして中断してしまった。そして本書も、「呪い」が社会にとって果たす機能の根源的・哲学的意味を解明してはくれなかった。
    日本の場合は「公」と「私」の領域を完全に隔離してきた民族性があるので、その「私」におけるどうしようもない孤独感が、社会や他者への呪詛の念を生成するのだろうととりあえずは推測している。本書の著者は「呪うことは、人間の本性からしてどうしても避けがたい」といったおおざっぱな解釈を繰り返すばかりなのだが、その情動の炎がもはや手が付けられないほどネットを中心にはびこっている現在を、どう生きたらいいのかは依然としてわからない。

  • 初の小松和彦さんの書籍拝読でした。

  • 日本の宗教はシャーマニズムに分類される、という言説をみて、なんだろう?と思い購入。どうも日本の呪い信仰はあまり知られていないようだ。日本の三大宗教は、儒教・仏教・神道。しかし本書を読んでみると、呪い信仰が古代日本から近代まで信じられていたことが分かる。古代に伝来した仏教は、ほとんど呪術の文脈で受け止められていた。邪悪なものが存在する「外部」(=ケガレ)を、より強い呪力で攻撃する「調伏法」や逆にたたえることで鎮める「祀り上げ」によって祓っていた。これらは国家レベルだけでなく民衆にも浸透しており、これらは現代にまで影響していると著者は語る。「ケガレ」を祓う儀礼の特徴は、いかにして目に見えない「ケガレ」を人びとの目に見える(かのように思わせる)か、にある。現代では「呪い」そのものは消失したが、人間を互いに規制する倫理コードとして残っている、と述べる。

    軍の命令によって日本のほとんどの寺院や大社で「鬼畜米英」に対する調伏が行われていたそうだ。そう考えると、戦後のアメリカ万歳は一種の「祀り上げ」に対応するのではないか、と思える。もっと突っ込むと面白い事実が浮かび上がりそう。

  • いざなぎ流から、呪いの構造などわかりやすい文体で書かれており楽しく読むことができた。

  •  特に興味惹かれることなくしかし退屈もせずに読むことができた。ただ「祓う」という言葉というか行いについて、その思想というより解釈をあまりに社会(歴史)の事象を拡げて考察(論考)を展開させる(おしつけていく)著者の歴史観には無理を感じた。ほとんどトンデモ本として読んだがそこそこ愉しく読しめた。

  • 初出からはすでに四半世紀になろうとする歴史的な本を読了。
    呪いという学問としては扱われないものを対象として、その歴史的な流れといざなぎ流の祭文として現代の日本で今も息づいているものを明らかにする内容ですが、そのいざなぎ流は今どうなっているのか知りたいものです。

  • 奈良時代から平安時代にかけてよくもまあこんなに呪いが流行ったものだな、と感心。一般庶民は知らないが完全に生活の一部と言える。それにしても陰陽道はともかく、修験道や仏教(真言秘密)までこんなに呪いの方法があるとは思わなかった。人殺したり、蛙殺したり、犬殺したりで因果応報は??と突っ込みたくなります。
    現在も一部の地域にいざなぎ流というものが残っているようですが、陰陽道から派生したものなのか柑子をネズミに変える話とか安倍晴明と同じなのでかなりいろいろ混じってるみたいです。

  • 光文社のものに加筆されているというのでやはり手に入れてしまった……orz。

    すでに読んでいるものなのでレビューは割愛しようと思ったのですが、一言だけ。

    人を呪わば穴二つ!

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著者プロフィール

1947年生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。著書に『神隠しと日本人』『妖怪文化入門』『呪いと日本人』『異界と日本人』『鬼と日本人』『聖地と日本人』(角川ソフィア文庫)、『妖怪学新考――妖怪からみる日本人の心』(講談社学術文庫)、編著に『妖怪学の基礎知識』(角川選書)など。2013年紫綬褒章受章、2016年文化功労者。

「2021年 『禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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