柳田国男傑作選 神隠し・隠れ里 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 大塚 英志 
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 34
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044083236

感想・レビュー・書評

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  • 柳田国男は播州地方の出身だ。
    「山の人生」山に埋もれた人生あることとという意味
    物語では無いのだが昔の話で物語のように思える。不思議な感じである。

  • テーマは興味深いのだが、ちょっと読みにくかった。天狗に未来を見せてもらう話は、こう来るとは思わなかった。過去を見る方を選んでいたらどうなってたんだろう。

  • いちおう「神隠し・隠れ里」なるテーマのもとに編まれたアンソロジーなのだが、編者の大塚英志さんという方がちょっと変わった人なのか、あんまりテーマと関係ない文章もけっこう含められている。それでも、未読の柳田の文章を読めると言うだけでありがたいのだが。
    異界を暗示する「神隠し」のようなテーマに関しては、柳田自身、これは民俗学の題材と言うより「心理学」のそれではないかと疑念を呈している箇所もあり、さほど深く追究する気になれなかったようだ。興味はあったのだろうけれども。
    巻末には同時代の田山花袋や水野葉舟の小説、柳田『遠野物語』の話材提供者である佐々木喜善の作品、および折口信夫の詩が収められている。どれも貴重な読み物ではある。が、柳田の作品集に直接的には関係しないような他者の小説を入れるような試みについては、賛否が分かれるところだろう。

  • 大半を占めるのは柳田の著作だけど、大塚英志編集ということで一種のアンソロジーになっています。しかし表題のテーマのものは少なかったような・・・。

    「神隠し」に関しては、ロマンもくそもなく現代的に言えば単に「失踪」「行方不明」であり、柳田自身も多少の疑惑は挿んでいましたが、女性や幼児に多かったのは結局「誘拐」の可能性も否めなかったのだろうなという印象。山の神様どころかストーカーや人攫いが、単に人身売買、あるいは嫁取りのために連れ去っただけだったのかもしれないなあなんて、夢のない想像をしてしまう。単純に、山奥で迷子になったら戻ってこれなかっただけ、というのも昔は多かったのかもしれませんが・・・

    「苦手」の語源の話は面白かったです。現代の使い方が本来の意味とズレてきてしまっている例はきっと他にもたくさんあるでしょう。「耳たぶの穴」の話は、まさに、私の父と兄がこれにあてはまり、怪我の痕でもなんでもないのに、単に遺伝でそっくりな場所に同じ穴のようなものがあるので、似たような人が他にもいることにびっくり。

    遠野物語の周辺として、田山花袋『一つの空想』、水野葉舟『北国の人』、佐々木喜善『舘の家』、折口信夫『遠野物語』も収録されています。花袋は柳田と仲良しで、ちょいちょい小説のネタにしていたとのこと。「一つの空想」の主人公は柳田をモデルにしているようです。水野葉舟「北国の人」は佐々木喜善がモデル。彼の語りを聞く主人公がこれまた柳田ぽかったです。

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著者プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

「2018年 『祭祀習俗事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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