与謝野晶子の源氏物語 中 六条院の四季 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 67
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044084028

作品紹介・あらすじ

女性たちを住まわせるために豪奢な屋敷六条院を造った光源氏は、兄の懇願によってやむなくその娘(女三の宮)を正妻に迎えることにした。しかし、六条院の蹴鞠の会で青年柏木が女三の宮に一目惚れし、二人の間に不義の子・薫が生まれる。光源氏はすべてを知りながらも胸のうちにとどめるが、やがて柏木と女三の宮は自らの罪の意識に押し潰される-。本巻には「藤袴」から「総角」を収録。梶田半古の挿画入り。

感想・レビュー・書評

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  • 源氏物語 復習

    「藤袴」から「総角」

    光源氏の栄華の極みから、息子達の登場となる。
    葵上との息子、夕霧。真面目で勤勉、頼れる息子なのだ。そして、三宮との息子、薫。薫は、柏木という夕霧の友人との不義の子供。そして、孫の匂宮。
    彼らが、世代交代して、物語を盛り上げていく。
    全員イケメン設定。いつの時代も、そこは必須事項なのね。

  • 光源氏はまぁ少し困ったこともあるおじさんでしたが、やはり才能も美貌も兼ね備えた皆の憧れの存在。亡くなってしまうと、そのあとの物語は少し物足りない気がした。
    お話の途中で死んじゃうなんて知らなかったー!!何も文章のない章があるなんて。行間どころでない文字のないところを読ませるんだなぁ。文芸!
    夕霧の話が好きでした。

    そのあとの薫と匂宮の話は、急にその時代に頭を切り替えるまで時間がかかったけど、読み進んでいくと面白くなってきた。

    他の本を読みたくなってきたけど、もうちょっとだから最後まで読もう…

  • 上巻と違い、映画を観てしまったことを、後悔・・
    六条院のくだりでは、映画の描写が強烈で、
    読んでいても難しいし、歌はもっとそう感じます。
    下巻も、読みきれるかな・・

  • 与謝野晶子が現代語に訳した『源氏物語』として、二種類の版が角川書店から出版されている。この角川ソフィア文庫版『与謝野晶子の源氏物語』(上・中・下巻)は、与謝野晶子が最初に出した現代語訳『源氏物語』。

    個人的には、角川文庫版『全訳 源氏物語 新装版』(全5巻)のほうが原文の文章の流れを意識していて好きだけど、角川ソフィア文庫版『与謝野晶子の源氏物語』(上・中・下巻)は分かりやすさを意識して書かれているところと、森鴎外の影響なのかセンテンスに長短が入り交じっているところもあったりして興味深い。

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著者プロフィール

1878年大阪府堺市生まれ。大恋愛の末、与謝野鉄幹と結婚。処女歌集『みだれ髪』で一躍、情熱的な歌人として著名に。その後、小説、随筆、評論、童話、戯曲など多岐に渡り活躍。『源氏物語』は、幼少時代からの愛読書で、現代語訳も3度手掛けている。1942年没。

「2023年 『与謝野晶子訳 紫式部日記・和泉式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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