歴史を動かした哲学者たち (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044086107

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ列強諸国による世界進出と対立、各地で起こった革命と資本主義の生成-加速する時代の中で、哲学者たちはいかに難局を乗りこえ、どのような世界をめざしたのか。デカルト、カント、ヘーゲル、マルクスほか、17世紀から19世紀を代表する11人の思想をわかりやすく紹介。近代哲学の本質を読みときながら、世界の歴史も同時にわかる!哲学者たちのキャリア・マップや著作案内も付いたまったく新しい哲学入門。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学者についての概説本。
    デカルト、ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソー、スミス、カント、ヘーゲル、マルクス、ベンサム、ミルの11人について、その人となりから始められている。
    「どのような性格」で「どのような生活」をしていたのかがわかり、彼らの思想についても理解が深まるように構成されている。
    思想そのものがわかりにくい思想家もいたが、文章自体も読みやすく書かれているので、あまり苦労することなく読み進めることが出来たように思う。
    また、それぞれの章末に参考文献として推薦図書が数点あげられているのも、今後の勉強に役立ちそう。

    以下、気になった文章。
    自由には二つの種類がある。
    (1)逃げる自由、じゃまされない自由
    (2)なにかをできるという自由
    近代人は国家の専制から逃げる。私の人生は私が選ぶ。私のすることにかまわないでほしい。これが自由である。他人と関係すると拘束もふえる。拘束がふえると私の自由がそれだけ減る。すると、自由人とはなるべく他人とは関わらない人、となる。
    これが近代人の自由のひとつの型である。
    しかし自由にはもうひとつの意味があった。なにかができれば私は自由であり、できないと不自由である。できることが多くなればなるほど私は自由になる。そして他人と共同すればもっと多くのことができるようになるとすれば、自由とは共同である。
    こうして一方の自由は分離と自立を求め、他方の自由は連帯と共同を求める。
    近代の政治哲学はこの二つの自由概念をめぐって旋回する。そしてこれにからんで資本主義と社会主義の哲学が衝突する。【はじめに】

  • 2013年70冊目

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