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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784044089030
作品紹介・あらすじ
讃岐の豪族の家に生まれた天才児真魚(後の空海)は、一族の期待を背負い大学に入学。しかし貴族に交じり富と名声のために学ぶことに疑問を感じ、自由な思索、自由な学問を求め仏道へと帰依、留学僧となって中国に渡る――。思想の出発点となった『三教指帰』、円熟期の集大成『秘蔵宝鑰』をはじめ多くの著作も紹介。日本の思想・宗教界を導き、後に弘法大師と尊称された空海の生涯と、現代に脈々と息づくその教えに迫る!
みんなの感想まとめ
空海の生涯と思想を通じて、彼の教えが現代にも生き続ける意義を探る内容です。著者は、空海が恵果から受けた教えを基に、自由な学問と仏道への帰依を果たし、時代を超えて影響を与えた点に注目しています。特に、彼...
感想・レビュー・書評
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・空海が恵果から教えを受けたのは、たった半年の期間でしたが、1200年経った今でも、語り継がれていることが驚異です。
弘法大師空海の著作を、多くの人々が理解できるようにしたいと、正確な現代語に訳してこられた、加藤精一さんによる『空海入門』。
最澄と空海というかたちで、並べて語られることの多い弘法大師空海ですが、その生涯を知ると、大日如来のお導き、としか言いようのない強運を、時として強引とも言える説得力で引き寄せた人だったんだなぁ~と思います。
恵果から灌頂を受けた教えを更に推し進め、広めていきたい。目的を達成するための影響力を得るためには、時勢を読み権力を味方につけることも必要なのですが、少なくとも空海が達成しようとした目的は、世の中の全体最適を目指したものであったということが、現代の為政者と違うところだと思います。
荷車ぐらいはあったかもしれませんけど、自動車がなかった時代。帆船はあったかもしれませんけど、飛行機はなかった時代。弘法大師空海は、自らの脚で大地を踏みしめ、時間をかけて旅をすることで、多くの偉業を成し遂げました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
空海の生涯と思想を簡明に解説するとともに、その思想を現代に生かす道について著者自身の考えをつづったエッセイを収録している本です。
本書の「序」には、「高校生諸君にも読んでもらえるような作品にしたいと努力したつもりである」と書かれており(「むすびにかえて」では、それに成功したかどうか疑問であるとしてはいますが)、十住心論の思想を中心にわかりやすいことばで解説がなされています。
一方、後半のエッセイでは、空海の思想の現代的意義についての著者の考えが展開されています。著者は、日本人の信仰のありかたが排他性をもたないことに触れて、そうした宗教的な寛容の態度を、空海の十住心論の思想に通じるものと見ているようです。ただ、本書でも述べられているように十住心論は教判としての性格をもっており、あくまで教学的な立場から空海の思想の現代的な意義を語った講話とみなすべきでしょう。 -
空海の半生だけでなく、現代科学の進歩への懸念や、日本の宗教観から見える国民性などへの考え方を語っている点は面白いが、空海を褒め称え過ぎて何が言いたいのかが分からない箇所がいくつもあった。
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経典の内容は、読む人の眼力によって決まる。密教の深い読解力をもってすれば、いかなる経典でも、密教経典としての内容を導き出せる、という立場。一切の教えは、すべて仏陀によって説かれ、設定されたのであって、仏教以外の教え(外道)もまた仏陀の教えの一部だ。「宇宙の遍満する法身大日如来の存在に気付きさえすれば誤りだらけのこの私が、この身このまま仏として生きられる」ことを説いた空海。すべてを密教の教えで包み込むおおらかさ、スケールの大きさが底流にあることを感じとれた。
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実は空海嫌いなのだが、
それは弘法大師(お大師さん)は神話や伝説の類いがいっぱいで何となくうさんくさく思っていたからだ。
この本は空海入門ということで神話伝説を排除して真の空海を紹介していて、私の空海嫌いも改善された。
しかし、著者が空海を賛美しすぎているようにも思えたが、その点については、空海の著作に直接接することで理解されて行くようにも思っている。
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