いきなりはじめる仏教入門 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 198
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044089047

作品紹介・あらすじ

仏教について何も知らない哲学者が、いきなり仏道に入門!?ゼロから刻苦勉励を重ねて、仏道とは何であるかを自得できるのか?レヴィナス、ヒューム、ラカン、カント、デリダ、甲野善紀、マタイ伝-。思想と身体性を武器に、常識感覚で果敢に宗教に挑み、「悟りとは何か」「死ぬことは苦しみか」「因果とは何か」「日本人の宗教性とは」など、根源的なテーマについて、丁々発止の激論を交わし合う。知的でユニークな仏教入門。

感想・レビュー・書評

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  • とてもとてもよい本だと思います。たまたまヒュームの人性論と並行して読んでいたけど、ヒューム読みにくすぎるのでこっちを先に(もっと同じことを易しくかけるはずでっせ、ヒュームさん)。因果とか善悪、印象、観念などについて考えているときなのでとてもよかった。仏教徒は、、、ではなく、因果とは、善悪とは、、、という問題を起点に仏教を釈先生が解説されていて、優しい語り口なのにとても本質的です。期待以上でした。

  • 内田樹が、浄土真宗の僧侶である釈徹宗を相手に、仏教の根本的な思想についてたずねるという趣旨でおこなわれた往復書簡をまとめた本です。二人のやりとりの合間に「間狂言」という章が挟まれており、釈が仏教の基礎についてコンパクトな解説をおこなっています。

    おそらく内田の方の心積もりとしては、彼自身の宗教に関する突っ走った議論を、釈が仏教の立場から広く大きく受け止めるという展開を期待していたのではないかと忖度するのですが、どうも内田の投げかける問いのエッジが利きすぎている印象を受けました。むしろ、釈の仏教概説に、内田が自由な立場からコメントを入れるという構成の方がよかったのではないかという気がします。

  • 「『寝ながら学べる浄土真宗』という過激なタイトル」(文庫版のためのあとがき)の企画から始まった、インターネット上での往復書簡を書籍化したもの。

    西洋思想を交え、「宗教」とは何かという方向に展開しつつ、ばっちり仏教の解説にもなっています。
    仏教の歴史(大乗メイン)や基本の教え、イスラームや日本人の宗教性についても間狂言で勉強できて、かなり盛りだくさんな内容。

    読み物として普通に読んで面白いのはもちろん、「宗教」や「仏教」が何かいま一度考えたいときにも読みたい一冊です。

    特に興味を引かれたのは、その9あたりからの、レヴィナスの「善性」について。
    往復書簡は『はじめたばかりの浄土真宗』に続きます。

  • いろいろおもしろい。邪悪について続きを読みたい。

  • 内田先生の研究室(ホームページ)にあるインターネット持仏堂に訪れ法話をしてくれるお坊さまが、この本で登場する釈先生。内田先生の宗教学のメンターでもある釈先生との往復書簡形式で宗教の基礎を学ぶやりとりが載っています。噛み砕いて書いてありますが、それでも簡単ではありません。しかし、どこか楽しい感じの本です。

  • 仏教入門というタイトルですが、むしろ宗教観や倫理観の構造解明といった、もっと精神の根源に触れる内容です。
    日本人の、謙虚さを重んじながら平然と「無宗教です」と言い放てる二律背反の根拠が分かりやすく解説され、映画や絵画作品の多くが共通のテーマを孕んでいる理由も分かった気がします。
    子どものころ、叱られて「あのときああしなければ」「こうしていれば」とくよくよするたび、すべての後悔が「この世に生まれて来なければ」「地球上に人間がいなければ」に辿りついてしまう不思議に震えていたあの感覚を、ふと思い出しました。
    自分は何のために生まれたのかを問いづつけるのは、人の本能なのだと思いました。

    図書館で、調べもののために手に取った一冊でしたが、目から鱗の開眼書でした。買って繰り返し読みたいと思います。

  • これも一押し

  • 内田樹とお坊さんの往復書簡形式になっているのだが、
    どうもお互いが好きなことを言っているだけで
    噛み合ってない感じ。

    「仏教入門」というタイトルになっているが、
    要は日本の宗教文化入門みたいなもので
    仏教自体の中身はあまり語られていない(というかよく分からない)のが残念。
    タイトル間違いですね。

  • 面白かった。続きが気になるので元の本を探そう。

    ・仏教は因果律に基づいており、相対性を基底にした宗教
    ・あれでもない、これでもないとずっと言っていて
     「これだ!」ということになかなかならないのが仏教
    ・仏教には脱構築的機能が内蔵されている
    ・日本のように「宗教を笑いものに出来る」のは
     ある意味宗教性が成熟していることの証し

  • 仏教についての学習をいきなり始めたかったという自分の思いのまま、そしてこの本の題名に飛びついて一気読み。両人のお話は一度生で拝聴したことがあったが、なんといってもナイスコンビネーション。楽しみながら、そして内田さんの思わぬ話題展開に振り回されながら、時々笑いを挟みながら、仏教のなんたるかを概括してくれる良本。続編にも目を通してみたいと思わせる位には、面白かったです。

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著者プロフィール

東京大学フランス文学科卒業。武道家。凱風館館長。専門はフランス現代思想、ユダヤ文化論、映画論。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞。第三回伊丹十三賞受賞。

「2018年 『待場の読書論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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