ブッダ伝 生涯と思想 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 241
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044089146

作品紹介・あらすじ

煩悩を滅する道をみずから歩み、人々に教え諭したブッダ。出家、悟り、初の説法など生涯の画期となった出来事をたどり、人はいかに生きるべきかを深い慈悲とともに説いたブッダの心を、忠実、平易に伝える。

感想・レビュー・書評

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  • ◯ブッダの生まれから入滅までを、各種経典を参考文献として、通して解説してくれている。その解説は、主に原始仏教を基に展開されており、その視点で仏教を知りたい人には良い本と思う。
    ◯ただ当然個別のエピソードは経典を読んだ方が詳しい。
    また、著者の解説はわかりやすいものの、やはりそのものを読んだ方が自分のイメージの広がり方が違う。


    ◯著者のwikipediaを今さら確認してみると、影響を受けた人物にブッダが記載されており、それはまぁそうなんだろうけど、それなら世界何万人とそうだし、あえて記載するのもおかしい話だなと思い面白かった。

  • たぶんもう3回以上読んでいる。人間、ブッダについて知りたい方にはお勧めする。宗教としてではなく、生きる哲学としてブッダが確立していった思想体系と、彼の生涯の両方を追うことができる。中村元は初期仏教についての第一人者だろう。仏教としてではなく、自分が生きていく上での指針を与えてくれる書。

  • 良書。原始仏教の思想の要点をブッダの生涯を追いかけながら学ぶことができる。

  • 色即是空、空即是色

  • タイトルにやや偽りあり。伝記というより挿話集である。散漫ではあるが、伝わってくるものがある。

  • 勉強不足で理解できないことも多くあったが、ていねいに説明してくれている。幼い頃から身近に触れてきた日本の仏教とブッダの教えとは必ずしもイコールではない。輪廻転生の否定にほっとした俗人である。

  • インドではブッダが生まれる以前から「輪廻転生」が広く信じられていた。
    この世に生きることが苦しく、苦しいこの世にまた生まれることから解放するため、ブッダは「諸行無常」を説き、悟ることで物質から霊魂を離し、輪廻の束縛からから解脱することを説いた。

    キリスト教やイスラム教は、安らかに暮らすことを神に祈る(委ねる)ことで実現しようとするが、ブッダは自分自身が悟ることで安穏に暮らすことを説いている。
    他力本願の仏教でも基本は同じで、修行せずとも字を読めなくとも、念仏を唱えることで執着から離れ、解脱することを説いたものだと理解できた。

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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